J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。
1996年にデビューし、2016年に20周年を迎えました。
2000年前後ほどの派手なヒットはありませんが、とどまることなくコンスタントに活動を続けるユニットというのは、今や希少な存在ではないでしょうか。
今回は、『Every Little Thing』の楽曲、『switch』のレビューです。
※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing
『switch』の全体概要
基本情報
アーティスト | Every Little Thing |
曲名 | switch |
演奏時間 | 4:13 |
作詞 | 持田香織 |
作曲 | 伊藤一朗 |
編曲 | 伊藤一朗 |
14thシングル『sure』のカップリング曲。
2000年リリースの作品ですので、任天堂が開発したあの家庭用ゲーム機とはもちろん何の関係もありません。
『switch』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
eternity | 3 |
3rdアルバム『eternity』の3曲目にAlbum Mixにて収録。
※『switch』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
ELTのギタリストである”いっくん”こと伊藤一朗による作曲。
ELT作品の中で、インスト曲ではない、いわゆる歌モノとしていっくん作曲楽曲が世に出たのは本作『switch』が初めてになります。
ギタリストが作曲と編曲に携わっているためか、本作『switch』はエレキギターのサウンドが前面に出ているという印象です。
もちろん、五十嵐充在籍時の作品らしくシンセサウンドも入っているのですが、これはどちらかと言えば装飾的な扱いかな。楽曲のスピード感を出すための効果音的な使われ方のように聴こえます。歌パートが始まると、シンセサウンドはほとんど影にひっこんでしまいますしね。
…ただ、バリバリのロックテイストな作品かというとそうでもありません。あくまで五十嵐充在籍時のELTの作品という聴き心地。ですので、ギターサウンドが前面に出ているという文言だけでロックよりな激しい楽曲を期待していると、少々肩透かしをくらってしまうかもしれません。後のELT作品でいう『jump』のもっと控えめな感じ…というと伝わるでしょうか。
一方、本作『switch』、アルバム『eternity』収録曲の中ではいっくんの名前がクレジットされている唯一の楽曲なわけですが、他の五十嵐充楽曲と並んでも違和感は全くなく、見事に全体と調和しています。
正直、作曲者のクレジットを見なければ、普通に五十嵐充の作品かと思うほどです。
そんな中で”いっくんらしさがどこに隠れているのか?”なんて思いながら聴いてみるのも、本作『switch』の楽しみ方の一つかもしれませんね。
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『switch』収録アルバムレビューリンク
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