宗教的なカリスマ性と中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。
このバンドが活躍していた90年代後半から00年代前半頃はまだ”中二病”という言葉が一般的ではありませんでしたが、今の基準で言えば”中二病”の定義にぴったり当てはまるバンドではないでしょうか。
そもそもヴィジュアル系というジャンルそのものが中二病患者にぶっ刺さりがちなのかもしれませんが、この『PIERROT』というバンドは中二病における幅広い症状(属性)に対応できるという点で特に多大な信者を生み出したものと思われます。
今回は、『PIERROT』の楽曲、『Waltz』のレビューです。
※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT
『Waltz』の全体概要
基本情報
アーティスト | PIERROT |
曲名 | Waltz |
演奏時間 | 3:39 |
作詞 | キリト |
作曲 | アイジ |
編曲 | PIERROT & 西脇辰弥 |
『Waltz』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
PRIVATE ENEMY | 7 |
メジャー2ndアルバム『PRIVATE ENEMY』の7曲目に収録。
※『Waltz』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『Waltz(ワルツ)』という曲名から、いわゆるワルツのリズムである3拍子の楽曲と思いきや、普通に4拍子の楽曲である本作『Waltz』。
ただ、ワルツのリズムではないとは言え、”ダンス”というものは意識したようなリズムのように感じます。どんなジャンルのダンスかはわかりませんが、軽快なステップで踊るような、そんな類のダンスに合いそうな感じ。
一方で、本作『Waltz』に”ダンス”っぽさを感じるとは言え、『PIERROT』の楽曲らしく爽やかさは全く感じないんですよね 笑。
ダンスと言えば、やはり青春を謳歌するリア充向けのジャンルと言いますか、ポカリスエットのCMのような、みずみずしい汗を伴う爽やかさを連想すると思うんです。
しかし、本作『Waltz』で描かれる”ダンス”は歌詞も楽曲の雰囲気も青春やリア充とは全く遠いところに位置しています。爽やかさの欠片もありません。
間違ってもポカリスエットのCMには採用されないでしょう 笑。
そんなこともあって、“爽やか”の対義語がわかれば、本作『Waltz』を一言で表現できるのではないかと考えました。
“爽やか 対義語”でGoogle先生に尋ねてみたところ、一発で答えが返ってきましたよ。
…爽やかの対義語は“鬱陶しい”であると。
…。
なんか…思ってたのと違う!
本作『Waltz』、全然”爽やか”では無いんですけど、その対義語である”鬱陶しい”というのともまた違うような気がしています。。。
『Waltz』収録アルバムレビューリンク
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