女性ボーカルに男性楽器隊という編成で平成の日本音楽史に数々のヒットソングを送り込んだバンド『JUDY AND MARY』。
1993年のメジャーデビュー後、6枚のオリジナルアルバムを残して2001年に解散しました。『JUDY AND MARY』と同時期に解散した多くのバンドが再結成を遂げ続ける中、このバンドは復活の気配すら感じられないまま今に至っています。
今回は、『JUDY AND MARY』の楽曲、『クラシック』のレビューです。
※『JUDY AND MARY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/JUDY AND MARY
『クラシック』の全体概要
基本情報
アーティスト | JUDY AND MARY |
曲名 | クラシック |
演奏時間 | 3:49 |
作詞 | Tack and Yukky |
作曲 | TAKUYA |
編曲 | JUDY AND MARY |
『JUDY AND MARY』の10thシングル。
作詞が”Tack and Yukky”名義となった初めてのシングルA面楽曲。
『クラシック』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
THE POWER SOURCE | 8 |
FRESH | 12 |
The Great Escape -COMPLETE BEST- (DISC 01) | 3 |
COMPLETE BEST ALBUM「FRESH」 (DISC 02) | 1 |
メジャー4thアルバム『THE POWER SOURCE』の8曲目に収録。
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レビュー
情熱的ながらも詩的な歌詞が素敵な名作『クラシック』。
本作『クラシック』、これまでの『JUDY AND MARY』の楽曲と比べると詩的な風景描写が目立っているように思います。YUKIに加えて作詞に携わっているギターTAKUYAのエッセンスでしょうかね。
ただ、この風景描写がすごくイイんです。
退屈になりがちな風景描写のシーンをこれほどまでに上手く配合しているポップスはなかなか無いのではないでしょうか。実に美しくて情熱的。
比較的落ち着いたサビのメロディーも、この詩的な作品に非常にマッチしています。
元気が良くてはっきりしたサビを展開する楽曲が『JUDY AND MARY』の魅力だと思っていますので、そういう意味では本作『クラシック』は例外的な存在かもしれません。
しかしながら、この詩の内容をバラード調に仕上げず、きっちりポップなバンドサウンドでまとめ上げているのはさすが『JUDY AND MARY』。
ポップミュージックとして気負わずつまみ食いするのも良し、良質な名作としてじっくり詩の世界に浸るのも良し、攻守に優れたすばらしい楽曲です。
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『クラシック』収録アルバムレビューリンク
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