J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。
特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダンスっぽいサウンドを見事に融合させた、ザ・J-POPでした。
初期ELTサウンドを支えた五十嵐充は2000年にELTを脱退。その後、『day after tomorrow』のプロデューサーとして再び活躍を始めます。
今回は、『Every Little Thing』の楽曲、『sweetaholic girl』のレビューです。
※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing
目次
『sweetaholic girl』の全体概要
基本情報
アーティスト | Every Little Thing |
曲名 | sweetaholic girl |
演奏時間 | 4:48 |
作詞 | 持田香織 |
作曲 | 持田香織 |
編曲 | 桑島幻矢 |
作詞作曲とも持田香織が担当。
『sweetaholic girl』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
4 FORCE | 6 |
4thアルバム『4 FORCE』の6曲目に収録。
※『sweetaholic girl』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
曲名に出てくる”sweetaholic”という単語、これで辞書を引いても存在は確認できません。ということで、”sweetaholic”というのはおそらくELT側の造語でしょう。
“sweet(甘い)”に”aholic(中毒)”という単語をくっつけていますので、直訳すれば“甘味中毒”といったところでしょうか。つまり、『sweetaholic girl』という曲名は“甘味中毒少女”となるわけですね。
…なんだか『ALI PROJECT』の曲名にありそうな字面です 笑。
“甘味中毒少女”で思い出したのは『ALI PROJECT』の『聖少女領域』という楽曲。ELTのリスナーと『ALI PROJECT』のリスナーは全くの別クラスタと思われるため、ご参考までに。
ところで、本作『sweetaholic girl』ですが、実はこの曲こそがアルバム『4 FORCE』を象徴する1曲だなと感じます。
というのも、歌詞や持田香織の歌い方がこれまでの(五十嵐充脱退前の)ELTとは大きく異なるからです。
“甘いモノへの愛”をテーマにした歌詞というのは、男女の恋愛の歌が多いELTにとっては新境地という感じがしますし、持田香織の歌い方もそれに合わせているのか、かなり巻き舌気味でクセが強くなっています。
特に歌い方の変化はけっこう好みがわかれそうなところ。
そういう意味では、この辺からELTの変化に戸惑ったり付いていけなくなったりしたファンもけっこういるのではないかなと思うですが…どうでしょうか。
Amazonで試聴できます。
『sweetaholic girl』収録アルバムレビューリンク
※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing