伝説のミュージシャン…その言葉が最も似合う日本人は、やはり『hide』ではないでしょうか。
カリスマバンド『X JAPAN』のギタリストというポジション、トレードマークの赤髪、ズバ抜けたセンス、そして若くして迎えてしまった死…。
『hide』を聴いたことがある人なら、おそらく誰しも思ったんじゃないでしょうか、”今も生きてたら、どんなことして楽しませてくれてたんだろう”って。
今回は、『ROCKET DIVE』のレビューです。
※『hide』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/hide
『ROCKET DIVE』の全体概要
基本情報
アーティスト | hide with Spread Beaver |
曲名 | ROCKET DIVE |
演奏時間 | 3:40 |
作詞 | hide |
作曲 | hide |
編曲 | hide |
『hide』の8thシングル。『hide with Spread Beaver』名義としては1stシングルに当たります。
また、アニメ”AWOL”のオープニングテーマにもなっています。
(『ROCKET DIVE』がアニメのオープニングテーマだったこと、この記事を書くにあたって、改めて『ROCKET DIVE』について調べる中で初めて知りました。。。)
『ROCKET DIVE』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
Ja,Zoo | 2 |
hide BEST 〜PSYCHOMMUNITY〜 | 1 |
hide SINGLES 〜Junk Story〜 | 9 |
We Love hide 〜The Best in The World〜 (DISC 1) | 1 |
オリジナルアルバム『Ja,Zoo』収録。その他、ベストアルバムの常連曲です。
リリース順にシングル曲を並べた『hide SINGLES 〜Junk Story〜』を除くと、アルバムの1曲目、もしくは2曲目という最序盤に配置されているのが特徴的。
※『ROCKET DIVE』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『hide with Spread Beaver』名義の1stシングルであり、『X JAPAN』解散後の1stシングルであり…
そして『hide』生前にリリースされたラストシングル、『ROCKET DIVE』。
半音ずつ上昇するギターとベースのユニゾンオープニングが印象的ですね。まさにロケット発射の瞬間を連想します。
その後の半音ずつ上下するギターフレーズは、宇宙空間を漂うイメージでしょうか。
音楽理論的に説明の難しいフレーズなんですが、聴いていると全然不自然な感じがしないんですよね。世界観をわかりやすく表現しつつ、きっちり音楽として成立させるセンスが…半端ない!
本作『ROCKET DIVE』は、とにかく今聴いても約20年前の曲とは思えない、古臭さを全く感じさせない1曲です。
サウンドもそうですが、メロディーへの言葉を乗せ方なんか、かなり時代を先取りしています。特に1番Aメロ~Bメロの乗せ方は2010年代のそれです。
“昔好きで聴いてたけど、最近聴いてないなぁ”って方には、今改めて聴いてみてほしいです。もちろん多少の懐かしさも感じるでしょうが、それよりも“全然古くない!”ってことに驚くはずです。
『ROCKET DIVE』収録アルバムレビューリンク
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