J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。
特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダンスっぽいサウンドを見事に融合させた、ザ・J-POPでした。
そんなELTの全盛期を支えた五十嵐充は2000年に脱退。それ以降、ボーカルの持田香織とギターの伊藤一郎の二人による男女ユニット形式になり、現在に至ります。
今回は、『Every Little Thing』の楽曲、『True colors』のレビューです。
※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing
『True colors』の全体概要
基本情報
アーティスト | Every Little Thing |
曲名 | True colors |
演奏時間 | 4:44 |
作詞 | 五十嵐充 |
作曲 | 五十嵐充 |
編曲 | 五十嵐充 |
『True colors』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
Time to Destination | 10 |
2ndアルバム『Time to Destination』の10曲目に収録。
※『True colors』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『True colors』という文字列を見て、まず思い浮かぶのは『Cyndi Lauper』の『True Colors』ではないでしょうか。
『Cyndi Lauper』は80’sの米国音楽を代表するアーティストの一人で、この『True Colors』という楽曲は彼女の代表曲の一つです。
そんな偉大な楽曲と同じタイトルを持つELTの本作『True colors』ですが、楽曲自体は『Cyndi Lauper』のそれと何の関連もなさそう。
『Cyndi Lauper』の『True Colors』は人間の本質を『True Colors(本当の色)』と例え、深みのある世界観を構築している一方、ELTの『True colors』は“男に振り回される女”を描き、身近なところにテーマを置いた作品になっています。
それぞれの『True colors』が何の関係もないことはこの通りなのですが、むしろ、なぜELTはこの楽曲のテーマで『True colors』というタイトルを付けたのかわからないです 笑。『True colors』というタイトルをつけるにあたり、『Cyndi Lauper』のことは確実に連想されていると思うのですが…。
とまぁ、私が無駄に『Cyndi Lauper』を意識しているだけなのでしょうが、ELTの『True colors』自体はおもしろい楽曲だと思います。
上述の通り、“男に振り回される女”を描いた作品になっており、「束縛して!」等と、なかなか過激なフレーズが登場するのは当時のELTにしてはかなり珍しい感じがします。
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『True colors』収録アルバムレビューリンク
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