90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。
デビューが『X JAPAN』のYOSHIKIプロデュースだったこともあり、ヴィジュアル系というカテゴリーに分類されることが多いバンドですが、音楽性は完全にJ-POPのそれ。
メンバー間の仲の良さがにじみ出る優しい楽曲に心癒された方も多いのではないでしょうか。
今回は、『GLAY』の楽曲、『BELOVED』のレビューです。
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『BELOVED』の全体概要
基本情報
アーティスト | GLAY |
曲名 | BELOVED |
演奏時間 | 4:45 |
作詞 | TAKURO |
作曲 | TAKURO |
編曲 | GLAY & 佐久間正英 |
9thシングル。
曲名の『BELOVED』は”最愛の人”を意味する英単語です。
『BELOVED』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
BELOVED | 3 |
REVIEW-BEST OF GLAY | 3 |
DRIVE-GLAY complete BEST (DISC 2) | 4 |
-Ballad Best Singles- WHITE ROAD | 4 |
THE GREAT VACATION VOL.2 〜SUPER BEST OF GLAY〜 (Disc 1) | 10 |
rare collectives vol.3 (Disc 2) | 10 |
REVIEW II -BEST OF GLAY- (TAKURO盤) | 5 |
本楽曲と同名のオリジナルアルバム『BELOVED』の3曲目に収録。
その後、多くのベストアルバムに収録されました。なお、『rare collectives vol.3』にはライブバージョンでの収録です。
2000年代前半の作品までは、なぜか3曲目か4曲目に収録されるという傾向があるようです。本作『BELOVED』はアルバムの後半向きの楽曲ではないという判断があったのかもしれません。
※『BELOVED』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『GLAY』のバラードと言えば、『HOWEVER』のような、ピアノとストリングスで構成された壮大な楽曲を想像するかもしれません。
しかし、本作『BELOVED』はアコースティックギターとエレキギターでメインのサウンドが彩られており、力強さを感じるバラードになっています。
楽曲の知名度は『HOWEVER』や『Winter,again』に劣りますが、サビを聴けば”ああ、この曲か!”となるはず。
上記の通り、バンドサウンドによるバラードですが、退屈することなく最後まで聴かせてくれます。これはひとえにTAKUROのメロディーセンスの賜物でしょう。
アレンジで盛り上げるというより、歌のメロディーで楽曲が盛り上がっていく感じがするんですよね。例えばピアノで歌メロだけなぞっても、どこがサビなのかわかるくらい、普遍的で耳に残るメロディーが生み出されているように思います。
リスナーの印象に残る楽曲を作ろうとするなら、奇抜なアレンジをしたり変わったコード進行を取り入れたりするのも一つの手段です。しかし、『GLAY』は、ただただ正面から良いメロディーで勝負しているバンドなんですね。
特に本作『BELOVED』を聴けば、それが伝わってくるんじゃないかなと思います。
『BELOVED』収録アルバムレビューリンク
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