個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】X JAPAN/Silent Jealousy

投稿日:2018年1月9日 更新日:

日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。

YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを虜にした楽曲、どこを切り取っても、もはや芸術とまで呼んでしまえそうな、そんな唯一無二のバンド。

2007年の再結成は衝撃的な出来事でしたが、それから10年以上経つものの、オリジナルアルバムが1枚もリリースされないのがもどかしくもあり、『X JAPAN』らしくもある、そんな気持ちです 笑。

今回は、『X JAPAN』の楽曲、『Silent Jealousy』のレビューです。

※『X JAPAN』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/X JAPAN

model

『Silent Jealousy』の全体概要

基本情報

アーティストX JAPAN
曲名Silent Jealousy
演奏時間7:19
作詞YOSHIKI
作曲YOSHIKI
編曲X

メジャーデビュー後の4thシングル。

『Silent Jealousy』収録アルバム

アルバム名トラック#
Jealousy2
X SINGLES7
B.O.X 〜Best of X〜 (Disc 1 Best of X)1
STAR BOX10
X JAPAN BEST 〜FAN’S SELECTION〜 (Disc-1)2
THE WORLD 〜X JAPAN 初の全世界ベスト〜 (DISC 1)1

メジャー2ndオリジナルアルバム『Jealousy』の2曲目に収録。

ベストアルバム『B.O.X 〜Best of X〜』にはライブバージョンにて収録されています。

※『Silent Jealousy』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

静かで美しいピアノのイントロから始まる1曲、『Silent Jealousy』。

ピアノバラードかと思いきや、突然曲調がガラッと変わって激しいメタル調になり、そのまま突き進んでいきます。

ただ、この激しいパートも、単に一言でメタル調と片付けるわけにはいかないモノがあります。16分で刻むブリッジミュートのギターリフは確かにメタルのそれなんですが、全体的にクラシカルで高尚な雰囲気が漂うんですよね。

特に1番のサビの後にやってくる間奏。

いや、間奏というにはあまりに壮大なパートがあるのですが、ここなんか、完全にクラシックの香りが漂います。使われている楽器がピアノやストリングスってこともあるのでしょうが、楽曲を構成するメロディーがクラシックな感じがするんですよね。おしゃれなコードの響きや変わったリズムで聴かせるのではなく、メロディーのシャワーで聴かせる作りがそう感じさせるのかもしれません。

例えるなら、巷に溢れるおしゃれなコードで聴かせる楽曲は雰囲気イケメン楽曲で、美しい旋律をこれでもかと連発する本作『Silent Jealousy』は真正イケメン楽曲とでも呼びたいです 笑。

歌パートだけ見れば、Aメロ2回、Bメロ1回、サビをひとセットにした1番と、Bメロ1回、サビ2回の2番で終わりというシンプルな構成です。ただ、演奏時間が7分越えということからわかるように、上述の間奏やエンディングの展開等、歌以外の部分にも非常に力が入っています。

音楽の聴き方は人それぞれだと思いますが、歌パートをメインと思わず、楽曲全体のパワーを楽しめるようになれば、本作『Silent Jealousy』は間違いなくあなたの中の名作になるはずです。

試しにひとつ、いかがでしょうか。

Amazonで試聴できます。

『Silent Jealousy』収録アルバムレビューリンク

※『X JAPAN』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/X JAPAN

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】Every Little Thing/Just be you

J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。 1996年にデビューし、2016年に20周年を迎えました。 2000年前後ほどの派手なヒットはありませんが …

【個別楽曲レビュー】hide/EYES LOVE YOU

伝説のミュージシャン…その言葉が最も似合う日本人は、やはり『hide』ではないでしょうか。 カリスマバンド『X JAPAN』のギタリストというポジション、トレードマークの赤髪、ズバ抜けたセンス、そして …

【個別楽曲レビュー】LUNA SEA/TRUE BLUE

2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。 ヴィジュアル系というジャンルにおけるバンドアンサンブルの方針、特に、ツインギターの絡み方を …

【個別楽曲レビュー】the brilliant green/Rock’n Roll

『the brilliant green』はもっと評価されるべき!! UKロック風のバンドサウンドとアンニュイなのにメルヘン感のある川瀬智子のボーカルの絶妙な組み合わせは唯一無二! 解散したわけではな …

【個別楽曲レビュー】ZONE/glory colors 〜風のトビラ〜

“バンド”でも”アイドル”でもない“バンドル”という新しいジャンルで活動を始めた4人組グループ『ZONE』。 途中で本当に楽器を …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。