2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』!
実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。
メンバーの中ではボーカルの「やくしまるえつこ」がソロでも曲を出したりと、割と有名なんじゃないでしょうか。
今回は、『ハイファイ新書』の5曲目『品川ナンバー』のレビューです。
※『相対性理論』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/相対性理論

『品川ナンバー』の全体概要
基本情報
アーティスト | 相対性理論 |
曲名 | 品川ナンバー |
演奏時間 | 3:47 |
作詞 | 真部脩一 |
作曲 | 真部脩一 |
編曲 | ? |
本物の「品川ナンバー」は、千代田区、港区、中央区をはじめとした都心を管轄しているナンバーです。歌詞中にもありますが、実質、「東京ナンバー」といえば、「品川ナンバー」といってもいいでしょう。
東京23区を管轄しているナンバーは、他にも”世田谷ナンバー”、”練馬ナンバー”、”杉並ナンバー”、”足立ナンバー”があります。このうち、世田谷、杉並はいわゆるご当地ナンバーというやつです。
『品川ナンバー』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
ハイファイ新書 | 5 |
『ハイファイ新書』の5曲目に収録されています。
※『品川ナンバー』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
本作『品川ナンバー』、『相対性理論』にしては珍しくシンセサウンドを中心に据えたアレンジになっています。曲名に『品川ナンバー』とついている通り、東京の派手なイメージを表現しているのでしょうかね。
ただ、シンセサウンドと聞いて想像する、クラブで流れているような、音域みっしりの高密度なアレンジではないです。
楽器の数は少な目でシンプルな作りになっており、“音の空白感”を意識した仕上がりになっているようです。そして、この”音の空白感”に『相対性理論』らしさを感じ取ることができます。
おそらくですが、音域みっしりの高密度なアレンジにしてしまうと、やくしまるえつこの特徴的なボーカルがかき消されてしまうんでしょう。
『ハイファイ新書』収録曲はどれもバンドサウンドメインのアレンジになっていますが、シンセメインの本作『品川ナンバー』も他の楽曲群に違和感なく溶け込んでいます。この辺りのバランス感覚はさすがといったところ。
楽曲を聴いているとわかるんですが、『品川ナンバー』、あんまり曲の内容と関係ないですよね 笑。
冒頭に『品川ナンバー』という言葉を含むフレーズが登場しますが、結局「パッションフルーツ」とか「南の海」とか、海外リゾートを連想させるワードの方が多くを占めています。
うん、全然東京と違う土地に行っちゃってますね 笑。
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『品川ナンバー』収録アルバムレビューリンク
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