ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。
メジャーデビュー時はボーカル、ベース、ギターの3人構成だったのですが途中でギターの臣が脱退。その後はメンバー補充することなくボーカルの清春とベースの人時の二人で活動していくことになります。2010年の復活後もその体制は変わっていません。
今回は、『黒夢』の楽曲、『Spray』のレビューです。
※『黒夢』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/黒夢
『Spray』の全体概要
基本情報
アーティスト | 黒夢 |
曲名 | Spray |
演奏時間 | 3:48 |
作詞 | 清春 |
作曲 | 清春 |
編曲 | 黒夢 & 佐藤宣彦 |
メジャー10thシングル。
『Spray』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
Drug Treatment | 7 |
EMI 1994〜1998 BEST OR WORST 【SOFT DISK】 | 14 |
黒夢シングルズ | 10 |
黒夢コンプリート・シングルズ (A-disc) | 10 |
オリジナルアルバム『Drug Treatment』の7曲目に”NEW TAKE”で収録。
※『Spray』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『Spray』という曲名通り、やんちゃな勢いのある1曲。
スプレーと言えば、ギャングの必須道具の一つというイメージです。スケボーに乗りながらガムを噛み、右手でスプレーをカチャカチャと振っている姿を想像します(きっと偏見)。
このようなギャング的雰囲気のやんちゃさが、本作『Spray』から感じられるのです。
そんな本作『Spray』ですが、ベストアルバム『EMI 1994〜1998 BEST OR WORST』には“SOFT DISC”の方に収録されています。
ベストアルバム『EMI 1994〜1998 BEST OR WORST』は2枚組の作品で、ソフト目な楽曲を”SOFT DISC”に、ハード目な楽曲を”HARD DISC”に分けて収録しています。
本作『Spray』のスピード感のある曲調とか、反抗的な歌詞なんかから考えると、この楽曲は”HARD DISC”の方に収録されてもよさそうに思えるのですけどね。
でも、本作『Spray』は”SOFT DISC”の14曲目にしっかり収録されているのです。
『Spray』を軸に見ると、”SOFT DISC”と”HARD DISC”の境目というのは興味深いものがあります。
シングルがリリース順に並んだ『黒夢コンプリート・シングルズ』を聴くと、10thシングルの『Spray』は8thシングルの『Like @ Angel』とリリース時期的にも同じ路線の楽曲のように思えます。それに、どちらもオリジナルアルバムで言えば『Drug Treatment』収録という共通点もあります。
しかし、『Like @ Angel』の方は”HARD DISC”に収録なのです。
なぜ『Spray』はソフトな楽曲扱いで『Like @ Angel』はハードな楽曲扱いなのか…。これは個人的『黒夢』七不思議のひとつです。
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『Spray』収録アルバムレビューリンク
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