個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】黒夢/& Die

投稿日:

ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。

メジャーデビュー時はボーカル、ベース、ギターの3人構成だったのですが途中でギターの臣が脱退。その後はメンバー補充することなくボーカルの清春とベースの人時の二人で活動していくことになります。2010年の復活後もその体制は変わっていません。

今回は、『黒夢』の楽曲、『& Die』のレビューです。

※『黒夢』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/黒夢

『& Die』の全体概要

基本情報

アーティスト黒夢
曲名& Die
演奏時間3:37
作詞清春
作曲
編曲黒夢

1stシングル『for dear』のカップリング曲。

『& Die』収録アルバム

アルバム名トラック#
黒夢コンプリート・シングルズ (B-disc)1

ベストアルバム『黒夢コンプリート・シングルズ』B-discの1曲目に収録。

※『& Die』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

メジャー1stシングルのカップリング曲である本作『& Die』。

A面の『for dear』が正統派的な歌モノであるのに対し、カップリング側の本作『& Die』はインディーズ時代の『黒夢』の流れを受け継ぐエログロテイストな奇作となっています。

まるでメジャーというフィールドに対して初っ端からケンカをしかけているかのような、とても一般受けするとは思えないテーマですね 笑。

本作『& Die』の聴き心地ですが、言葉を選ばずに言うと、ものすごくへんてこりんな感じがします 笑。

いや、これは決して聴くに堪えない駄曲と言っているのではありません。むしろ私はこの手の楽曲はけっこう好きです。ただ、テレビで流れる歌モノに慣れた耳からすると、“ナンジャコリャ”となること間違いなしな仕上がりなんですよね。

本当に、メジャーというフィールドに対してケンカを売っているとしか思えないです 笑。

本作『& Die』の中で一番印象的なのは、イントロやサビに登場する縦を合わせたキメでしょうか。ホラーテイストなリフから急展開に訪れるキャッチーなキメがやたら耳に残ります。

このキメ部分にはオーケストラヒットという音色を混ぜてあると思うのですが(バンドサウンド以外に聞こえるヒャンヒャンという音)、これがまたインパクト大なんですよね。ホラーな雰囲気をぶち壊すキャッチーさはこの音色がもたらしているのでしょう。

そして、本作『& Die』に感じるへんてこりんな聴き心地の原因の多くは、ある種場違いとも言えるこのオーケストラヒットの存在にあるような気がします。

Amazonで試聴できます。

『& Die』収録アルバムレビューリンク

※『黒夢』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/黒夢

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】GARNET CROW/pray

2013年、惜しまれながらも解散した『GARNET CROW』。 女性のボーカルとキーボード、男性のギターとキーボードという4人構成で活動していました。 丁寧に作りこまれたポップソングが『GARNET …

【個別楽曲レビュー】ポルカッドットスティングレイ/ベニクラゲ

2017年、ブレイク間違いなし(と思っていたけど、あんまりそうでもなかった)バンド、『ポルカドットスティングレイ』!! 女性ボーカルとギター、ベース、ドラムといった、シンプルな構成の4人ロックバンドで …

【個別楽曲レビュー】L’Arc〜en〜Ciel/Secret Signs

日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』! かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhyd …

【個別楽曲レビュー】ゴールデンボンバー/夜汽車

エアーバンドなる言葉を世に定着させた先駆者『ゴールデンボンバー』。 エアーバンドだけあって、演奏代わりの奇抜なパフォーマンスが目立ちますが、鬼才・鬼龍院翔による独特な視点の楽曲も魅力です。 このまま『 …

【個別楽曲レビュー】hide/Hi-Ho

伝説のミュージシャン…その言葉が最も似合う日本人は、やはり『hide』ではないでしょうか。 カリスマバンド『X JAPAN』のギタリストというポジション、トレードマークの赤髪、ズバ抜けたセンス、そして …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。