日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』!
かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhydeの美貌によるカリスマ的な影響力もすごいものがありますが。
今回は『Secret Signs』の個別楽曲レビューです。
※『L’Arc〜en〜Ciel』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/L’Arc〜en〜Ciel
『Secret Signs』の全体概要
基本情報
アーティスト | L’Arc〜en〜Ciel |
曲名 | Secret Signs |
演奏時間 | 3:37 |
作詞 | hyde |
作曲 | ken |
編曲 | L’Arc〜en〜Ciel |
本作『Secret Signs』がアルバム『heavenly』収録曲の中で最も演奏時間の短い楽曲になります。
『Secret Signs』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
heavenly | 5 |
オリジナルアルバム『heavenly』の5曲目に収録。
※『Secret Signs』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
跳ねるドラムにキャッチーなメロディーを乗せ、3分台のコンパクトな演奏時間にまとめた楽曲、『Secret Signs』。
アルバム『heavenly』では、力作『ガラス玉』の後に軽めの本作『Secret Signs』が配置されていますので、本作『Secret Signs』はちょっとした”お口直し”的に聴けていいですね。
濃いモノを食べた後に口にするシャーベットのような、そんな感じで楽しめます。
本作『Secret Signs』、歌詞は抽象的な表現で溢れているので具体的なところはわかりませんが、なんとなくセクシーな香りが漂います。
『Secret Signs』という曲名がついている通り、わざわざ「Secret(秘密)」にしなければいけない「Sign(合図)」を使っているわけですからね。昼間の太陽の下で大っぴらにできることがテーマでないのは確かでしょう 笑。
曲名について言えば、『Secret Signs』とわざわざ複数形になっているところにも思いを巡らせてみたいです。
ここでの「Sign」は”合図”と解釈するのが適当だと思いますが、そうだとすると、“合図を出す側”と“合図を出される側”がいるはずです。つまり、登場人物は二人以上、少なくとも一人ではないですよね。
歌詞中に人称を表す言葉が一つも出てこないので、登場人物の明確な数はわかりませんが、まぁ、素直に考えれば二人というのが妥当でしょう。
そんな二人の間で交わされる「Signs」。
「Sign」が複数形である一つの解釈は、“合図を出す側”が一人で複数の「Sign」を使っているという考えです。要求の種類がいくつかあるんでしょうかね。その要求ごとに異なる複数の「Sign」を使い分けているということで「Signs」。
もう一つの解釈は、“合図を出す側”と”合図を出される側”が入れ替わるという考え。AさんからBさん向けの「Sign」と、BさんからAさん向けの「Sign」がそれぞれあり、両方まとめて「Signs」。お互いがそれぞれの「Sign」を使って要求し合うので、結果複数の「Sign」が存在する、という感じです。
こんなふうに複数形の「Signs」について二つの解釈を考えてみましたが、どうなんでしょうかね。
楽曲の雰囲気だけで言えば攻守が入れ替わっている感じはしないので、前者の“合図を出す側”が一人で複数の「Sign」を使っているという線が濃いような気はしますが。
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『Secret Signs』収録アルバムレビューリンク
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