2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』!
実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。
メンバーの中ではボーカルの「やくしまるえつこ」がソロでも曲を出したりと、割と有名なんじゃないでしょうか。
今回は、『ハイファイ新書』の4曲目『四角革命』のレビューです。
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『四角革命』の全体概要
基本情報
アーティスト | 相対性理論 |
曲名 | 四角革命 |
演奏時間 | 3:39 |
作詞 | 真部脩一 |
作曲 | 真部脩一 |
編曲 | ? |
『四角革命』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
ハイファイ新書 | 4 |
『ハイファイ新書』の4曲目に収録されています。
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レビュー
バンド『相対性理論』と言えば、やっぱり『LOVEずっきゅん』が有名ですかねぇ。曲名も内容もインパクトありますから。
ただ、個人的に『相対性理論』イチオシは?と問われれは、本作『四角革命』を挙げたいと思っています!
いやぁ、この曲、かっこよくないですか?
まずサウンド!
『ハイファイ新書』収録曲ということもあり、落ち着いたおしゃれ系サウンドでまとめてありながら、前作『シフォン主義』が持っていた勢いも同時に内包しており、絶妙なバランスで仕上がっています。
特にAメロのアレンジがいいですね。
“ジャージャッンジャッジャッ”という縦を合わせたバンドサウンドのパートは前作『シフォン主義』っぽく、ミュートを聴かせておしゃれなテケテケフレーズを聴かせるパートは今作『ハイファイ新書』って感じがします。
『相対性理論』の一つの到達点と言えるほどの詰め込み方が最高です!
あと、最後のサビのギターフレーズだけ他のサビと地味に変わっていたり、細かなこだわりも素敵。
歌詞の方は、そうですね、“時空を超えた出会い”って感じでしょうか。
この表現の仕方はちょっとSF臭いですが、実際はもうちょっとカジュアルな言葉で綴られています。俯瞰してみると大袈裟なテーマですが、ワードのチョイスが絶妙なせいか、聴き手を置いてきぼりにすることはないです(多分)。
最後のサビ前、Cメロっていうんですかね、「きっと ああ…」ってとこ。ここが私のお気に入りなところです!
なんて素敵なフレーズなんだろうと思います。「革命」とか「開戦」とか、物騒な言葉が散りばめられた歌詞に、しれっと「宿題」という庶民的なワードを混ぜる…このセンスが神懸っています。
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