個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】相対性理論/四角革命

投稿日:2017年9月21日 更新日:

2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』!

実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。

メンバーの中ではボーカルの「やくしまるえつこ」がソロでも曲を出したりと、割と有名なんじゃないでしょうか。

今回は、『ハイファイ新書』の4曲目『四角革命』のレビューです。

※『相対性理論』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/相対性理論

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『四角革命』の全体概要

基本情報

アーティスト相対性理論
曲名四角革命
演奏時間3:39
作詞真部脩一
作曲真部脩一
編曲?

『四角革命』収録アルバム

アルバム名トラック#
ハイファイ新書4

『ハイファイ新書』の4曲目に収録されています。

※『四角革命』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

バンド『相対性理論』と言えば、やっぱり『LOVEずっきゅん』が有名ですかねぇ。曲名も内容もインパクトありますから。

ただ、個人的に『相対性理論』イチオシは?と問われれは、本作『四角革命』を挙げたいと思っています

いやぁ、この曲、かっこよくないですか?

まずサウンド!

『ハイファイ新書』収録曲ということもあり、落ち着いたおしゃれ系サウンドでまとめてありながら、前作『シフォン主義』が持っていた勢いも同時に内包しており、絶妙なバランスで仕上がっています。

特にAメロのアレンジがいいですね。

“ジャージャッンジャッジャッ”という縦を合わせたバンドサウンドのパートは前作『シフォン主義』っぽく、ミュートを聴かせておしゃれなテケテケフレーズを聴かせるパートは今作『ハイファイ新書』って感じがします。

『相対性理論』の一つの到達点と言えるほどの詰め込み方が最高です!

あと、最後のサビのギターフレーズだけ他のサビと地味に変わっていたり、細かなこだわりも素敵。

歌詞の方は、そうですね、“時空を超えた出会い”って感じでしょうか。

この表現の仕方はちょっとSF臭いですが、実際はもうちょっとカジュアルな言葉で綴られています。俯瞰してみると大袈裟なテーマですが、ワードのチョイスが絶妙なせいか、聴き手を置いてきぼりにすることはないです(多分)。

最後のサビ前、Cメロっていうんですかね、「きっと ああ…」ってとこ。ここが私のお気に入りなところです!

なんて素敵なフレーズなんだろうと思います。「革命」とか「開戦」とか、物騒な言葉が散りばめられた歌詞に、しれっと「宿題」という庶民的なワードを混ぜる…このセンスが神懸っています

Amazonで試聴できます。

『四角革命』収録アルバムレビューリンク

※『相対性理論』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/相対性理論

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。