日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。
YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを虜にした楽曲、どこを切り取っても、もはや芸術とまで呼んでしまえそうな、そんな唯一無二のバンド。
2007年の再結成とその後の世界進出で、解散前よりもパワーアップした『X JAPAN』にまだまだ目を離せませんね!
今回は、『X JAPAN』の楽曲、『X』のレビューです。
※『X JAPAN』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/X JAPAN
『X』の全体概要
基本情報
アーティスト | X JAPAN |
曲名 | X |
演奏時間 | 6:01 |
作詞 | 白鳥瞳 |
作曲 | YOSHIKI |
編曲 | X |
白鳥瞳はYOSHIKIのペンネーム。
名前のイメージとは裏腹に、攻撃的な詞を書く際にこのペンネームを使う傾向があります。
『X』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
BLUE BLOOD | 5 |
X SINGLES | 4 |
B.O.X 〜Best of X〜 (Disc 1 Best of X) | 9 |
STAR BOX | 11 |
PERFECT BEST (Disc 2) | 6 |
THE WORLD 〜X JAPAN 初の全世界ベスト〜 (DISC 1) | 10 |
メジャー1stオリジナルアルバム『BLUE BLOOD』の5曲目に収録。
本作『X』は様々なベストアルバムに収録されていますが、『B.O.X 〜Best of X〜』を除いて全てがライブバージョンです。
※『X』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
2007年に再結成した『X JAPAN』というバンド、今ではすっかり『X JAPAN』というバンド名で定着していますが、1992年までは”JAPAN”の表記は無く、シンプルにアルファベット1文字の”X”というバンド名でした。
“JAPAN”の表記が追加されたのは、当時世界進出に伴い、日本国外に存在する同じ”X”という名前のバンドと区別する必要があったためと言われています。
本楽曲『X』がアルバム『BLUE BLOOD』に収録されてリリースされたのが1989年のことですので、この頃はまだ”X”というバンド名を使っていたわけですね。
つまり、本作『X』はバンド名をそのまま冠した楽曲であり、『X JAPAN(当時X)』にとって思い入れの強い1曲であったろうと想像されます。
楽曲自体はまさにこのバンドのイメージ通り、攻撃的な仕上がりになっています。
演奏時間は6分を超えていますが、最初から最後まで攻撃の手を緩めることなく駆け抜ける濃密な構成な上、ツーバスの16分連打が何か所も出てくるので、YOSHIKIは死ぬ思いで演奏しているんじゃないでしょうかね 笑。
もちろん、リスナーはこの狂気のツーバス連打に痺れるわけですが 笑。
本作『X』はライブで定番の楽曲で、観客が手を”Xの字”にして飛び上がる、通称“Xジャンプ”もこの楽曲の演奏中に繰り出されます。
そういった背景もあってか、本作『X』はベストアルバム収録時に何かとライブバージョンが採用される傾向にあります。再結成後にリリースされたベストアルバム『THE WORLD 〜X JAPAN 初の全世界ベスト〜』も、ライブバージョンで収録されていましたし。
ライブバージョン特有の臨場感も捨てがたく、ライブバージョン自体を否定するつもりは無いのですが、”基礎を固める”という意味でスタジオ音源版は押さえておきたい派も一定数いると思います(私もそのタイプです)。
そんな一派(?)にオススメしたいのが、アルバム『BLUE BLOOD』です!
こちらには『X』のスタジオ音源版が収録されており、しっかり”基礎を固める”ことができます!
このスタジオ音源版で『X』という楽曲の交じりっ気のない姿を感じてみてください!
『X』収録アルバムレビューリンク
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