個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】L’Arc〜en〜Ciel/瞳に映るもの

投稿日:

日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』!

かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhydeの美貌によるカリスマ的な影響力もすごいものがありますが。

今回は『瞳に映るもの』の個別楽曲レビューです。

※『L’Arc〜en〜Ciel』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/L’Arc〜en〜Ciel

『瞳に映るもの』の全体概要

基本情報

アーティストL’Arc〜en〜Ciel
曲名瞳に映るもの
演奏時間4:47
作詞hyde
作曲ken
編曲L’Arc〜en〜Ciel

『瞳に映るもの』収録アルバム

アルバム名トラック#
Tierra9

オリジナルアルバム『Tierra』の9曲目に収録。

※『瞳に映るもの』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

ほぼピアノとhydeのボーカルのみで進行する楽曲『瞳に映るもの』。

インディーズアルバム『DUNE』の#10 『失われた眺め』と同じような楽器構成ですね。初期ラルクはアルバム1枚に1曲はピアノメインの作品を入れたかったのかもしれません。

…ただ、いちリスナーとしては、やはりバンドサウンドのラルクを聴きたい!というのが本心ではないでしょうか。

後半のガラッと印象がかわるピアノの演奏とか、ブワンブワン言いながら乱入するベースとか、けっこう聴きどころのある作品かと思うんですけどね。

私の場合、結局飛ばしがちなトラックになっています。。。

アルバム『Tierra』のリリースから約10年後、本作『瞳に映るもの』と少しばかり似た曲名の『瞳の住人』という楽曲がリリースされました。

どちらも「瞳」を曲名に冠していますが、歌詞を見てみるとそれぞれ視点が真逆になっていることがわかります。

『瞳の住人』の方は、「君」の「瞳に住んでいたい」というフレーズで”いっしょにいたい”という思いを表現しています。つまり、『瞳の住人』で指している「瞳」の所有者は「君」なわけですね。“「君」の「瞳」に映る「僕」”という関係性です。

一方、『瞳に映るもの』は全く逆で、「私」が「あなた」を眺めている風景を歌っています。こちらの「瞳」の所有者は「私」。“「私」の「瞳」に映る「あなた」”という関係性ですね。

こうやって2曲を比べてみると、『瞳の住人』の方が独特な視点という印象です。さすがメジャーデビューしてから10年経ったベテランの切り口といったところでしょうか。

…なんだか『瞳の住人』を持ち上げて終わっちゃいそうです 笑。

確かに『瞳の住人』は名作ですが、『瞳に映るもの』との”共通点”や”相違点”を探りながら聴き比べてみることで改めて『瞳に映るもの』自体のおもしろさに気付けるかもしれません。そして、本記事がそのきっかけになればいいなと思います。

Amazonで試聴できます。

『瞳に映るもの』収録アルバムレビューリンク

※『L’Arc〜en〜Ciel』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/L’Arc〜en〜Ciel

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】Every Little Thing/Reason

J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。 1996年にデビューし、2016年に20周年を迎えました。 2000年前後ほどの派手なヒットはありませんが …

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/Love Homme

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! ギラギラとした妖しい雰囲気はそのままに、復活後の彼らの楽曲には溢れんばかりの優しさを感じます。 離れ離れになっていた十数年とい …

【個別楽曲レビュー】LUNA SEA/G.

2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。 自身主宰のLUNATIC FEST.ではベテランバンドから若手バンドまでを巻き込み、日本の …

【個別楽曲レビュー】相対性理論/ミス・パラレルワールド

2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』! 実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。 最初のミニアルバム『シフォン主義』の発表から10年以上が経過した …

【個別楽曲レビュー】L’Arc〜en〜Ciel/THE NEPENTHES

日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』! かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhyd …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。