日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』!
かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhydeの美貌によるカリスマ的な影響力もすごいものがありますが。
今回は、『L’Arc〜en〜Ciel』のオリジナルアルバム『Tierra』のレビューです。
※『L’Arc〜en〜Ciel』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/L’Arc〜en〜Ciel
『Tierra』の全体概要
アーティスト | L’Arc〜en〜Ciel |
アルバム名 | Tierra |
発売日 | 1994/7/14 |
収録曲数 | 10 |
演奏時間 | 52:08 |
メジャーデビュー後1stアルバム。
演奏時間はトータルで52:08。横須賀線で、東京・北鎌倉間くらいの時間です。
レビュー
『Tierra』の収録曲別お気に入り度
各収録曲のお気に入り度はこんな感じです。
# | 曲名 | お気に入り度 | |
1 | In the Air | ★★★★★ | 5 |
2 | All Dead | ★★★★☆ | 4 |
3 | Blame | ★★★★☆ | 4 |
4 | Wind of Gold | ★★★★☆ | 4 |
5 | Blurry Eyes | ★★★★★ | 5 |
6 | Inner Core | ★★★★☆ | 4 |
7 | 眠りによせて | ★★★★☆ | 4 |
8 | 風の行方 | ★★★★☆ | 4 |
9 | 瞳に映るもの | ★★★☆☆ | 3 |
10 | White Feathers | ★★★★★ | 5 |
空中浮遊系代表の#1 『In the Air』、#10 『White Feathers』が名作です。
※『Tierra』収録曲ごとの個別楽曲レビューもしています。こちらからどうぞ。
『Tierra』全体の感想
キャッチーな曲だけを聴き流すには物足りなく、かと言って重たい楽曲の洪水に身を任せるほど心が病んでいない…そんなとき、私の中で丁度いい選択肢なのが本作『Tierra』です。
ミリオンヒットを連発していた商業的全盛期のような取っ付きやすさは少な目ですが、インディーズアルバム『DUNE』の流れを引き継いだ、丁寧な作りと程よいマニアック感がクセになる1枚です。
アルバム名の『Tierra』とは、スペイン語で“大地”や“地球”という意味。英語で言うところの”Earth”に相当する単語でしょうか。
#1 『In the Air』、#10 『White Feathers』のように本作『Tierra』には空に憧れる楽曲が収録されています。
一見すると”大地”とは真逆なテーマの楽曲が収録されているように思えますが、”空に憧れている”というこの状況が非常に大事なポイントなんですよね。
“空に憧れている”というこの状況、別の視点に立てば“大地に縛られた私”と捉えることもできます。”大地に縛られている”がゆえに抱いてしまった”空への憧れ”…。
こう考えると、「Air(空中)」だの「Wind(風)」だの「Feathers(羽根)」だの、大地とは真逆なワードで溢れるこのアルバムに、あえて”大地”を意味する名前が付けられていることに納得感が出てくるのではないでしょうか。
本作『Tierra』、アルバム名の通り”大地”を感じながら聴いてみると、また違った聴こえ方がしてくるかもしれません。
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『Tierra』収録曲の個別楽曲レビューリンク
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