個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】L’Arc〜en〜Ciel/風の行方

投稿日:

日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』!

かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhydeの美貌によるカリスマ的な影響力もすごいものがありますが。

今回は『風の行方』の個別楽曲レビューです。

※『L’Arc〜en〜Ciel』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/L’Arc〜en〜Ciel

『風の行方』の全体概要

基本情報

アーティストL’Arc〜en〜Ciel
曲名風の行方
演奏時間5:24
作詞hyde
作曲ken
編曲L’Arc〜en〜Ciel

『風の行方』収録アルバム

アルバム名トラック#
Tierra8

オリジナルアルバム『Tierra』の8曲目に収録。

※『風の行方』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

アルバム『Tierra』収録曲の中では割とわかりやすいストーリーを描いている作品『風の行方』。

空中浮遊してみたり(#1 『In the Air』)、独特な生死観を披露してみたり(#6 『Inner Core』)と、現実離れしたフィクション的作品が多数収録されているアルバム『Tierra』ですが、本作『風の行方』はもっとリアルな世界観を描いています。そういう意味で、”わかりやすいストーリー”。

具体的には、”何気ない日常の中、ふとしたタイミングで悲しい別れを思い出す…”という内容が歌われています。

ただ、”なぜ別れなければならなかったのか”、その理由までは描かれていません。本作『風の行方』で歌われているのは”何気ない日常”と”記憶にある別れの瞬間”だけです。こういった、全ては語らない抽象的な感じはラルクっぽいですね。

本作『風の行方』は上述のリアルな歌詞も素敵ですが、個人的にはベースの演奏が聴いていて気になります。特にサビのベース。

何って、サビのベースがとても独特なリズムを刻んでいるのです。文字にすると、“ボーンッベッベ”って感じ(絶対伝わらない)。とにかく、独特な跳ね方をしているのが非常に印象的。まるで、悲しい過去を思い出して過呼吸状態になっているかのような、そんな切迫感のあるフレーズとリズムです。

hydeの美声に気を取られてバックバンドまで耳を傾けていなかった方は、ぜひともサビのベースを意識して聴いてみてください。おもしろい発見があると思いますよ。

Amazonで試聴できます。

『風の行方』収録アルバムレビューリンク

※『L’Arc〜en〜Ciel』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/L’Arc〜en〜Ciel

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】ゴールデンボンバー/じれったい

エアーバンドなる言葉を世に定着させた先駆者『ゴールデンボンバー』。通称”金爆(きんばく)”。 自分たちの好きなことをするため、あえてメジャーデビューを選ばずにインディーズで活動 …

【個別楽曲レビュー】相対性理論/ふしぎデカルト

2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』! 実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。 メンバーの中ではボーカルの「やくしまるえつこ」がソロでも曲を出し …

【個別楽曲レビュー】黒夢/ROCK ‘N’ ROLL

ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。 ヴィジュアル系にカテゴライズされるイメージがありますが、その音楽性はアルバムをリリースする度にガラッと変わっており、一つのジャンルで …

【個別楽曲レビュー】相対性理論/ルネサンス

2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』! 実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。 メンバーの中ではボーカルの「やくしまるえつこ」がソロでも曲を出し …

【個別楽曲レビュー】ZONE/GOOD DAYS

“バンド”でも”アイドル”でもない“バンドル”という新しいジャンルで活動を始めた4人組グループ『ZONE』。 途中で本当に楽器を …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。