アルバムレビュー

【アルバムレビュー】GARNET CROW/Crystallize 〜君という光〜

投稿日:2018年3月31日 更新日:

2013年、惜しまれながらも解散した『GARNET CROW』。

女性のボーカルとキーボード、男性のギターとキーボードという4人構成で活動していました。

メンバーが楽曲制作に携わる場合、ボーカルが作詞を担当するケースが多いのがJ-POPですが、『GARNET CROW』はキーボードのAZUKI七が作詞し、ボーカルの中村由利は作曲を担当しています。『GARNET CROW』特有とも言える、少し変わった役割分担ですね。

今回は、彼女たちの3rdアルバムとしてリリースされた『Crystallize 〜君という光〜』のレビューです。

※『GARNET CROW』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GARNET CROW

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『Crystallize 〜君という光〜』の全体概要

アーティストGARNET CROW
アルバム名Crystallize 〜君という光〜
発売日2003/11/12
収録曲数12
演奏時間53:05

サブタイトルの”君という光”は14thシングルの表題曲でもあります。

演奏時間はトータルで53:05です。東海道線で、東京・藤沢間くらいの時間です。

レビュー

『Crystallize 〜君という光〜』の収録曲別お気に入り度

各収録曲のお気に入り度はこんな感じです。

#曲名お気に入り度
1今日の君と明日を待つ★★★★☆4
2君という光★★★★★5
3スパイラル★★★★★5
4泣けない夜も 泣かない朝も★★★☆☆3
5クリスタル・ゲージ★★★★★5
6Marionette Fantasia★★★★☆4
7永遠を駆け抜ける一瞬の僕ら★★★☆☆3
8Endless Desire★★★★☆4
9逃れの町★★★☆☆3
10Only Stay★★★★☆4
11恋することしか出来ないみたいに★★★★☆4
12夢みたあとで -lightin’ grooves True meaning of love mix-★★★☆☆3

シングル曲が4曲収録されていますが、いずれも前半に配置。そして、そのシングル曲がひと際秀逸です。

最終トラックはヒット曲『夢みたあとで』のリミックス。

※『Crystallize 〜君という光〜』収録曲ごとの個別楽曲レビューもしています。こちらからどうぞ。

『Crystallize 〜君という光〜』全体の感想

シングル楽曲の『クリスタル・ゲージ』と『君という光』を意識したようなタイトルを付けられたアルバム『Crystallize 〜君という光〜』。

確かに、『クリスタル・ゲージ』も『君という光』も、非常に完成度の高い楽曲です。

アルバム全体としては、過去の作品に比べるとポップな楽曲が多いという印象です。サビがわかりやすい楽曲が多数収録されていると言ってもいいかもしれません。

特に、#8 『Endless Desire』や#11 『恋することしか出来ないみたいに』はシングルカットされても不思議じゃないくらい、キャッチーで覚えやすい楽曲です。

ただ、どれもキャッチーなだけで似たり寄ったりな雰囲気というわけでは無く、それぞれの楽曲が個性を持って差別化されています。こういうところに『GARNET CROW』の丁寧な楽曲づくり意識を感じますね。

2nd『SPARKLE 〜筋書き通りのスカイブルー〜』アルバムと同様、本作アルバムも最後にオマケ的に既存楽曲のリミックスが収録されています。

この手法については、2ndアルバム『SPARKLE 〜筋書き通りのスカイブルー〜』のレビューで言及しています。

結論だけ言うと、リミックス曲で収録数を稼ぐのは、あんまり好きじゃないです 笑。

『Crystallize 〜君という光〜』収録曲の個別楽曲レビューリンク

※『GARNET CROW』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GARNET CROW

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。