2013年、惜しまれながらも解散した『GARNET CROW』。
女性のボーカルとキーボード、男性のギターとキーボードという4人構成で活動していました。
メンバーが楽曲制作に携わる場合、ボーカルが作詞を担当するケースが多いのがJ-POPですが、『GARNET CROW』はキーボードのAZUKI七が作詞し、ボーカルの中村由利は作曲を担当しています。『GARNET CROW』特有とも言える、少し変わった役割分担ですね。
今回は、アルバム『Crystallize 〜君という光〜』の3曲目、『スパイラル』のレビューです。
※『GARNET CROW』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GARNET CROW
『スパイラル』の全体概要
基本情報
アーティスト | GARNET CROW |
曲名 | スパイラル |
演奏時間 | 4:08 |
作詞 | AZUKI七 |
作曲 | 中村由利 |
編曲 | 古井弘人 |
11thシングル。
『スパイラル』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
Crystallize 〜君という光〜 | 3 |
Best (Disc 2) | 1 |
THE BEST History of GARNET CROW at the crest… (Disc 1) | 11 |
THE ONE 〜ALL SINGLES BEST〜 (Disc 1) | 11 |
オリジナルアルバム『Crystallize 〜君という光〜』の3曲目。
他にも様々なベストアルバムに収録されています。
※『スパイラル』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
穏やかな出だしから一転、加速的にスピード感を増していく様子が心地いい楽曲、『スパイラル』。
曲の途中、例えばオープニングとイントロの間とか、サビに入る前とか、そういうポイントで曲のテンポ感が変わる曲というのはそこそこあります。
有名どころとしては、『X JAPAN』の『紅』ですかね。バラードかと思うほど穏やかなオープニングから一転、高速なロックナンバーへと変貌するギャップは多くの人々を虜にしました。
一方、本作『スパイラル』のおもしろいところは、1番のAメロの途中でテンポ感が変わるところです。イントロでもサビ前でもなく、Aメロの途中でテンポ感が変わる。これ、けっこう新しいなと当時感じたんですよね。
しかも、BPMを変えるわけではなく、使う楽器とリズムパターンを変えることでこのギミックを生み出しています。それなのに、テンポ感が変わる前と後で歌メロが変わらないというのが、余計にこの変化を際立たせているような気がします。”ギアが変わった?”というくらいの変化を感じられて心地いいです。
このAメロ途中のギアチェンジにハマれるかどうかで、本作『スパイラル』の好き嫌いがわかれるんじゃないでしょうかね。
未試聴の方は、是非Aメロ途中のギアチェンジを体感してみてください!
『スパイラル』収録アルバムレビューリンク
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