J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。
特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダンスっぽいサウンドを見事に融合させた、ザ・J-POPでした。
当時のエイベックスはポスト小室哲哉として五十嵐充に期待していた部分があったと思います(おそらく)。
今回は、『Every Little Thing』の楽曲、『Here and everywhere』のレビューです。
※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing
目次
『Here and everywhere』の全体概要
基本情報
アーティスト | Every Little Thing |
曲名 | Here and everywhere |
演奏時間 | 3:58 |
作詞 | 持田香織 |
作曲 | 五十嵐充 |
編曲 | 五十嵐充 |
初期『Every Little Thing』には珍しい、持田香織作詞の楽曲。
『Here and everywhere』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
everlasting | 3 |
1stアルバム『everlasting』の3曲目に収録。
※『Here and everywhere』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
ポップスのお手本のようなキャッチーな楽曲、『Here and everywhere』。
特にイントロのシンセ音とメロディーはキャッチーそのものですね。例えば、幼児向け番組の”おかあさんといっしょ”なんかで流れる曲に使われていても変じゃないくらい、わかりやすくて聴き手の耳を引き付けるイントロだと思います。
ただ、キャッチーすぎるイントロ故に、“露骨”という印象を持つのも否めないところがあります。幼児向け番組で流れていても違和感がないということは、裏を返せば”大人向けではない”とも言えなくはないわけで。
少なくとも、”クレバー”とか”おしゃれ”というイメージは抱かないイントロかな…。”クレバー”とか”おしゃれ”なイメージの音楽って、けっこう複雑で多少の”とっつきにくさ”を秘めていると思いますので。
キャッチーの極みに到達するということは”とっつきにくさ”を排除することになりますから、結果として“クレバー”や”おしゃれ”といったイメージを失うことになるということに気づかされます。
少々否定的な方向へ行ってしまいましたが、ここまで突き抜けたキャッチーさを打ち出せるってシンプルにすごいことだと思うのです。
本作『Here and everywhere』のイントロで、作曲と編曲を担当した五十嵐充のポップセンスをぜひ感じてみてください。
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