2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。
後世に与えた音楽的影響度もさることながら、ファンのことを“SLAVE”と呼称し、”バンドとファンが作り上げる閉鎖的空間”というヴィジュアル系独特の文化を創り出したのも『LUNA SEA』が先駆けだったのではないでしょうか。
今回は、『LUNA SEA』の楽曲、『RAIN』のレビューです。
※『LUNA SEA』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/LUNA SEA
『RAIN』の全体概要
基本情報
アーティスト | LUNA SEA |
曲名 | RAIN |
演奏時間 | 5:32 |
作詞 | LUNA SEA |
作曲 | LUNA SEA |
編曲 | LUNA SEA |
3rdシングル『ROSIER』のカップリング曲。
『RAIN』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
SINGLES (Disc 2) | 3 |
SLOW | 2 |
LUNA SEA COMPLETE BEST (Disc 3) | 5 |
ベストアルバム『LUNA SEA COMPLETE BEST』にも収録されていますが、Disc 3はASIA LIMITED EDITION限定です。
※『RAIN』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『LUNA SEA』のカップリング曲に多い後半爆発系楽曲の一つ、『RAIN』。
この手の後半爆発系楽曲って、けっこう取っ付きにくいと思うんです。盛り上がるところへ辿り着くまでに何分も焦らされますし、サビがはっきりしていないことも多いので。
ただ、後半爆発系楽曲は『LUNA SEA』を存分に楽しむ上では必須科目になっています!
有名どころの『ROSIER』とか『STORM』ももちろんすばらしいんですけど、後半爆発系楽曲をしっかり履修・修了して、『LUNA SEA』の世界観を上手に泳げるようになってほしいです。
『LUNA SEA』の後半爆発系楽曲は「Aメロ→Bメロ→サビ」という1コーラス単位の小さな起承転結と、楽曲全体で表現する大きな起承転結で構成されています。
後半爆発系楽曲は”盛り上がるまで時間がかかる”だとか”サビがはっきりしていない”なんて書きましたが、なんと本作『RAIN』のサビはけっこうわかりやすい作りになっています。小さな起承転結レベルでも十分に楽しめる楽曲なわけですね。
まさに、本作『RAIN』は後半爆発系楽曲の初級編としては持って来いのポジションなのです。
事実、私も後半爆発系楽曲が多数収録された『SINGLES』Disc2は”けっこう退屈な一枚だなぁ”なんて思っていたのですが、#3の本作『RAIN』の良さに気づいてから『LUNA SEA』というバンドの奥深さをより一層楽しめるようになりました。
まずは、本作『RAIN』を聴き、後半サビの「今まですべて…」で発散されるエネルギーを味わってみてください!痺れます!
それから、本作『RAIN』についてはアウトロにも注目してほしいですね。
感情を抑えてゆっくりと瞬く星のようなギターのアルペジオがロマンティックで素敵です。この上ない起承転結の”結”を演出してくれます。
『RAIN』収録アルバムレビューリンク
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