アルバムレビュー

【アルバムレビュー】LUNA SEA/SINGLES

投稿日:2018年8月28日 更新日:

2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。

後世に与えた音楽的影響度もさることながら、ファンのことを“SLAVE”と呼称し、”バンドとファンが作り上げる閉鎖的空間”というヴィジュアル系独特の文化を創り出したのも『LUNA SEA』が先駆けだったのではないでしょうか。

今回は、『LUNA SEA』のベストアルバム、『SINGLES』のレビューです。

※『LUNA SEA』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/LUNA SEA

ocean

『SINGLES』の全体概要

アーティストLUNA SEA
アルバム名SINGLES
発売日1997/12/17
収録曲数 (Disc1)8
収録曲数 (Disc2)7
演奏時間 (Disc1)38:14
演奏時間 (Disc2)40:55

『LUNA SEA』活動休止中にリリースされたベストアルバム。

シングル・アルバムを通して『LUNA SEA』唯一ミリオンヒットを記録した作品です。

演奏時間はDisc1が38:14、Disc2が40:55、合わせて79:09です。

Disc1にはシングルのA面、Disc2にはシングルのB面がリリース順に収録されています。

レビュー

『SINGLES』の収録曲別お気に入り度

各収録曲のお気に入り度はこんな感じです。

Disc1

#曲名お気に入り度
1BELIEVE★★★★★5
2IN MY DREAM (WITH SHIVER)★★★★☆4
3ROSIER★★★★★5
4TRUE BLUE★★★★★5
5MOTHER★★★★☆4
6DESIRE★★★★☆4
7END OF SORROW★★★★★5
8IN SILENCE★★★★★5

Disc2

#曲名お気に入り度
1Claustrophobia★★★★☆4
2SLAVE★★★★★5
3RAIN★★★★★5
4FALLOUT★★★★☆4
5LUV U★★★★☆4
6TWICE★★★★☆4
7Ray★★★★★5

シンプルに全部好き 笑。

※『SINGLES』収録曲ごとの個別楽曲レビューもしています。こちらからどうぞ。

『SINGLES』全体の感想

1stシングル『BELIEVE』~8thシングル『IN SILENCE』までについて、A面をDisc1に、B面をDisc2に収録した作品が本作『SINGLES』。

Disc1が8曲収録されているのに対し、Disc2が7曲収録なのは、5thシングル『MOTHER』のカップリング曲(『Dejavu (Live Version)』)が収録されていないためです。

Disc1には『LUNA SEA』の代表曲と言える『ROSIER』や『TRUE BLUE』といった楽曲が収録されていますので、一見豪華なラインナップに見えます。

…しかし、『LUNA SEA』解散後に当時の全てのシングルA面曲が収録された『LUNA SEA COMPLETE BEST』なるものがリリースされています。

※再始動後のシングルは収録されていません。

こちらのDisc 1が本作『SINGLES』Disc1の全曲を包含する形になっており、ほぼ完全上位互換になっています。

なので、シングルA面目的であれば、『LUNA SEA COMPLETE BEST』をオススメします(厳密には、『LUNA SEA COMPLETE BEST』にはアルバムバージョンが収録されている楽曲もあるため、完全上位互換にはなっていません)。

そんなわけで、本作『SINGLES』のアイデンティティはむしろB面集のDisc2と言えるわけです。

ただし、B面集と侮ることなかれ

確かに”キャッチーさ”や”派手さ”といった部分はA面に譲りますが、『LUNA SEA』というバンドの持つ深みを堪能するなら、むしろB面の楽曲に軍配があがります。

かく言う私も、最初はA面集のDisc1目当てに『SINGLES』を手に取った口なのですが、段々と濃い楽曲を詰め合わせたDisc2の方を愛聴するようになりました 笑。

Amazonで試聴できます。

『SINGLES』収録曲の個別楽曲レビューリンク

※『LUNA SEA』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/LUNA SEA

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。