2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。
ヴィジュアル系というジャンルにおけるバンドアンサンブルの方針、特に、ツインギターの絡み方を打ち出したのは、このバンドではないでしょうか。『X JAPAN』と並び、後輩バンドへ大きな影響を与えたヴィジュアル系バンドの大御所です。
今回は、『LUNA SEA』の楽曲、『IN SILENCE』のレビューです。
※『LUNA SEA』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/LUNA SEA
『IN SILENCE』の全体概要
基本情報
アーティスト | LUNA SEA |
曲名 | IN SILENCE |
演奏時間 | 5:36 |
作詞 | LUNA SEA |
作曲 | LUNA SEA |
編曲 | LUNA SEA |
8thシングル。
アルバム『STYLE』からのシングルカット。
『IN SILENCE』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
STYLE | 10 |
SINGLES (Disc 1) | 8 |
PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜 | 14 |
LUNA SEA COMPLETE BEST (Disc 1) | 8 |
LUNA SEA 25th Anniversary Ultimate Best -THE ONE- (DISC 2) | 9 |
オリジナルアルバム『STYLE』の10曲目に収録。
割とアルバム後半に配置される傾向のある楽曲。シングルリリース順に並んでいる『SINGLES』と『LUNA SEA COMPLETE BEST』を除けば、全て最後から2番目に配置されています。
※『IN SILENCE』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
ナルシスティックな程ディレイのかかったギターが印象的な楽曲、『IN SILENCE』。
曲名の通り、ディレイの作り出す“はっきりと反響した音像”で”静寂”を表現しているのかもしれません。誰もいない静かな部屋だと自分の声がよく響いて聞こえるような、そんな感じの”静寂”。
アコースティックギターが刻むストロークの中、ディレイのかかったギターが縦横に動き回るイントロがとにかく素敵です。
ディレイによって輪唱のようにズレて聴こえるギターフレーズ、そのフレーズ同士が奏でるハーモニーが独特な響きをしているんです。きっと、”〇秒ずらせば、こんな響きになる”という計算の元で構築されたフレーズなのでしょう。
かっこよすぎます…!
1番AメロBメロはアコースティックギターのみの伴奏になっていますが、『LUNA SEA』の楽曲でこんなにもシンプルな楽器構成部分は珍しいです。
そもそもアコースティックギター自体をあまり使わないバンドですしね。
Bメロが終わってサビに入ると、一気にリズム隊が加わって厚みのあるバンドサウンドになります。
手数の多いドラムに乗せ、ボーカルより目立ってるんじゃないかってくらいカッティングしまくるギターが流れ出します。ここのカッティングもイントロのディレイフレーズに負けず劣らずかっこいい!
そして2番のAメロに入ると、イントロで流れていたディレイギターフレーズをボーカルの裏で再演してくれます…最高かよ!
7thシングルの『END OF SORROW』といい、この頃の『LUNA SEA』の楽曲は“楽曲の進行に沿って盛り上がる”という構成が多い気がします。
特に2番Aメロの盛り上げ方に独特のかっこよさがあったりして、本当に聴いてて飽きないですね。
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