2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。
自身主宰のLUNATIC FEST.ではベテランバンドから若手バンドまでを巻き込み、日本のロックシーンに歴史的1ページを刻み込みました。活動再開後も、こうした形で『LUNA SEA』の活躍を見られるのは嬉しいですね。
今回は、『LUNA SEA』の楽曲、『1999』のレビューです。
※『LUNA SEA』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/LUNA SEA
『1999』の全体概要
基本情報
アーティスト | LUNA SEA |
曲名 | 1999 |
演奏時間 | 2:28 |
作詞 | LUNA SEA |
作曲 | LUNA SEA |
編曲 | LUNA SEA |
演奏時間は2分台と、アルバム『STYLE』収録曲の中で最も演奏時間の短い楽曲です。
『1999』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
STYLE | 7 |
メジャー4thオリジナルアルバム『STYLE』の7曲目に収録。
※『1999』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
縦を合わせた攻撃的なバンドアンサンブルが『LUNA SEA』らしい1曲、『1999』。オラオラしたサビがかっこいいです。インディーズアルバムの『CHESS』を彷彿とさせるオラオラ感。
アルバム『STYLE』では本作『1999』の前曲『FOREVER & EVER』が長尺スローバラードでしたので、ここに来て一気に曲調が変わった印象を受けますね。
そもそもアルバム『STYLE』の前半はこってり系の楽曲が多かったので、こういった短い演奏時間で聴きどころが分かりやすい楽曲が一段と映えます。
本作の『1999』という曲名は、おそらく”1999年”のことを指しているものと思われます。
“1999年”というのは今や20年以上も昔のことですが、アルバム『STYLE』がリリースされた1996年当時、”1999年”って未知なる未来だったわけなんですよね。ノストラダムスの大予言で”1999年7月に世界が滅亡する”という噂があり、90年代後半当時は”1999年”という言葉にちょっとした不気味な響きがありました。
あの頃の未来にいる我々は”ノストラダムスの大予言は外れ、1999年は何事もなく過ぎていく”という事実を知っています。一方、本作『1999』は”ノストラダムスの大予言の通り、世界は1999年に滅亡するんじゃないか”という噂があった、不穏な時代に生まれた楽曲です。
90年代後半当時の、あの空気感を思い出しながら本作『1999』を聴いてみると、この楽曲のスリリングな世界観を更に楽しめるのではないでしょうか。
『1999』収録アルバムレビューリンク
※『LUNA SEA』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/LUNA SEA