ボーカルの稲葉浩志とギターの松本孝弘による二人組ロックバンド『B’z』。
『B’z』に言及するからにはやはり避けて通れないのは数々の記録でしょう。その中でも日本におけるアーティスト・トータル・セールス(CD)が歴代1位という記録は最もインパクトのあるものではないでしょうか。
シンプルに、日本の歴史上最もCDを売り上げたアーティストが、この『B’z』というバンドなのです…!
CDという媒体自体が売れない時代になった今、この記録を塗り替えるアーティストが現れることはないかもしれませんね…。
今回は、『B’z』の個別楽曲、『FIREBALL』のレビューです。
※『B’z』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/B’z
『FIREBALL』の全体概要
基本情報
アーティスト | B’z |
曲名 | FIREBALL |
演奏時間 | 4:15 |
作詞 | 稲葉浩志 |
作曲 | 松本孝弘 |
編曲 | 松本孝弘 & 稲葉浩志 |
21stシングルのA面曲。
『FIREBALL』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
SURVIVE | 6 |
B’z The Best “Treasure” | 10 |
B’z The Best XXV 1988-1998 (DISC2) | 8 |
オリジナルアルバム『SURVIVE』の6曲目に収録。
※『FIREBALL』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
“日本で最もCDを売ったアーティスト”など、なにかと記録ずくめな『B’z』ですが、割と最近まで“シングル連続ミリオンセラー獲得数”でも日本一を誇っていました。8thシングル『LADY NAVIGATION』から20thシングル『Real Thing Shakes』まで計13作連続でミリオンヒットし続けたという記録です(ただし、この記録は2013年に『AKB48』によって破られます)。
そして、今回レビューする『FIREBALL』こそ『B’z』の21stシングルにあたります。
そう、”8thシングル『LADY NAVIGATION』から20thシングル『Real Thing Shakes』まで計13作連続でミリオンヒットし続けた”という事実は、言い換えれば21stシングル『FIREBALL』でシングル連続ミリオンセラー獲得数の記録が途切れたということを意味しているのです。
本作『FIREBALL』、ねちっこいギターと歌唱が特徴的なハードロック作品ですが、確かに当時の『B’z』の楽曲としてはそこまで売れ線って感じがしないです。
人気投票で選曲したベストアルバム『B’z The Best “Treasure”』でもギリギリ収録対象に滑り込んだようですし、続く『B’z The Best “ULTRA Treasure”』ではとうとう選曲から漏れてしまっています。
ただ、私は本作『FIREBALL』を戦犯として吊るし上げたいわけではありません。
むしろ、私は本作『FIREBALL』がかなり好きだと言ってもいいくらいです。
繰り返しになりますが、この楽曲のねちっこいギターと歌唱がやっぱりかっこいいんですよね。後半のハイテンションな高音シャウトとか、聴いててスカッとしますし。
本作『FIREBALL』のような、スピード任せに爽快感を演出するわけではない楽曲をかっこよく聴かせられるバンドこそ、本物のロックバンドって感じがします。
『B’z』の一番オトコ臭い部分が堪能できる名作です。
…そう、例え「心と体」は「座ぶとん」のように尻に敷かれているとしても、本作『FIREBALL』はオトコ臭いのです…。
『FIREBALL』収録アルバムレビューリンク
※『B’z』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/B’z