J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。
特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダンスっぽいサウンドを見事に融合させた、ザ・J-POPでした。
初期ELTサウンドを支えた五十嵐充は2000年にELTを脱退。その後、『day after tomorrow』のプロデューサーとして再び活躍を始めます。
今回は、『Every Little Thing』の楽曲、『force of heart』のレビューです。
※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing
『force of heart』の全体概要
基本情報
アーティスト | Every Little Thing |
曲名 | force of heart |
演奏時間 | 4:36 |
作詞 | 持田香織 |
作曲 | 伊藤一朗 |
編曲 | 桑島幻矢 |
『force of heart』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
4 FORCE | 10 |
4thアルバム『4 FORCE』の10曲目に収録。
※『force of heart』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
「ススメ!! 乙女達」という決めゼリフが新しいELTを感じさせる1曲『force of heart』。
五十嵐充が作詞していた頃の歌詞も女性視点の内容が多かったのですが、さすがに「ススメ!! 乙女達」という思い切ったフレーズはありませんでした。新体制ELTにて持田香織が作詞を担当し始めたからこそ実現できた決めゼリフだと思います。
それから、歌詞という点で言えば、サビの最初に出てくる「ため息の銃弾」というフレーズが好きです。
もちろん、「ため息」には実際に人を殺めるほどの殺傷能力はありません。
ただ、”人の心から生命力を奪う”くらいの能力は「ため息」にもあります。ネガティブな気持ちを、よりいっそうネガティブな方向へ誘う力とでも言いますか。
そういう意味で、「ため息の銃弾」という比喩に納得感を感じるのです。曲名も『force of heart(心の力)』ってついていますからね。「ため息」から心の生命力を守らなくてはなりません。
本作『force of heart』、内容的には応援ソングど真ん中という感じがしますが、ELTの応援ソングを集めたベストアルバム『Every Cheering Songs』には残念ながら収録されず。
シングル曲多めなメンツの中ではさすがに『force of heart』が埋もれてしまうのでは…という判断があったのでしょうかね。
こんなにも「乙女達」の背中を押しているので、収録曲の候補にも上がっていなかったとしたらちょっとこの曲がかわいそうです 笑。
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『force of heart』収録アルバムレビューリンク
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