キラキラしたかわいい女の子ではなく(失礼)、もっと素の女の子をシンプルなバンドサウンドで表現してきた『チャットモンチー』!
気づけば、数多く存在する部活動的雰囲気を持った現代ガールズバンドの元祖とも言える立ち位置になっています。
そんな『チャットモンチー』も、メンバー脱退を経てギターボーカルとベースの二人になり、すでにメジャーデビューから10年以上が経過しています。もはや、ガールズバンドという括りではおさまりきらないバンドなのではないでしょうか。
今回は、『8cmのピンヒール』のレビューです。
※『チャットモンチー』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/チャットモンチー
『8cmのピンヒール』の全体概要
基本情報
アーティスト | チャットモンチー |
曲名 | 8cmのピンヒール |
演奏時間 | 4:07 |
作詞 | 高橋久美子 |
作曲 | 橋本絵莉子 |
編曲 | チャットモンチー |
『8cmのピンヒール』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
告白 | 1 |
チャットモンチー BEST〜2005-2011〜 | 15 |
BEST MONCHY 1 -Listening- (CD1) | 17 |
3rdフルオリジナルアルバム『告白』の1曲目に収録。
※『8cmのピンヒール』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
1stミニアルバム『chatmonchy has come』あたりの楽曲が、未だに私の中の『チャットモンチー』というバンドのイメージとして焼き付いています。
“部活動”とか”放課後”とか、そんなのがキーワードのガールズバンドって思っている節があるということです。
本作は『8cmのピンヒール』って曲名がついています。
“ピンヒール”って、もう、この言葉から連想するのは完全に大人の女性ですよ。いつまで私は間違ったイメージで『チャットモンチー』を見ているんでしょうね、反省です…。
…とはいえ、本作『8cmのピンヒール』の楽曲は”大人の女性”を象徴するツールとして出てきているワケではないです。多分。
例えば、キメのフレーズで何度か登場する「8cmのピンヒールで…」というところ、ここは“この恋はなかなか進展しないね、まるで8cmのピンヒールを履いて走っているみたいに”という内容を示している比喩なんじゃないかなと解釈しています。
比喩と言えば、1番のサビ最後に出てくるフレーズ、「真っ黒な画用紙に…」ってところが素敵です。月夜をこういうふうに表現したのって、この人たちが初めてなんじゃないでしょうか。
主人公の気持ちと見えている景色と、そのどちらをも一言で表現した、絶妙なフレーズだと思います。
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『8cmのピンヒール』収録アルバムレビューリンク
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