キラキラしたかわいい女の子ではなく(失礼)、もっと素の女の子をシンプルなバンドサウンドで表現してきた『チャットモンチー』!
気づけば、数多く存在する部活動的雰囲気を持った現代ガールズバンドの元祖とも言える立ち位置になっています。
そんな『チャットモンチー』も、メンバー脱退を経てギターボーカルとベースの二人になり、すでにメジャーデビューから10年以上が経過しています。もはや、ガールズバンドという括りではおさまりきらないバンドなのではないでしょうか。
今回は、『染まるよ』のレビューです。
※『チャットモンチー』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/チャットモンチー
『染まるよ』の全体概要
基本情報
アーティスト | チャットモンチー |
曲名 | 染まるよ |
演奏時間 | 3:39 |
作詞 | 福岡晃子 |
作曲 | 橋本絵莉子 |
編曲 | チャットモンチー |
『チャットモンチー』の9thシングル。
『染まるよ』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
告白 | 4 |
チャットモンチー BEST〜2005-2011〜 | 13 |
BEST MONCHY 1 -Listening- (CD1) | 15 |
3rdフルオリジナルアルバム『告白』に収録。
※『染まるよ』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
前2作のシングル、『ヒラヒラヒラク秘密ノ扉』や『風吹けば恋』に比べると、どうしても地味な印象が否めない1曲、『染まるよ』。
『チャットモンチー』の『親知らず』のレビューをしたときも”地味”という方向でまとめていたので、”ハイテンポじゃなかったら全部地味って感想かよ!”って言われそうですね…。
『チャットモンチー』って、ピアノとかストリングスとか、外部の音を頑なに使用しないじゃないですか。これはかっこいいこだわりだと思うし、素敵な心意気だと思うんです。
ただ、こういうふうにバンド外の楽器の使用に制限をかけて楽曲を作るとなると、”勢い”に任せて聴かせるっていうのは、一つの解になると思うんですよね…。なので、『染まるよ』のようなミドルテンポな楽曲を飽きさせずに聴かせるとなると、なかなかハードルが高いんじゃないかなと。
もちろん、ギターとベースとドラムだけで音を構成しつつ、飽きさせないような工夫はしてあります。
本作『染まるよ』で言えば、最後のサビ前で転調するとことかですかね。
最後のサビで半音上に転調するのはよくある手法ですが、転調する際の強引なコード進行はなかなか印象的です。「でももういらない」のところですね。メジャーコードで”B♭→C→D♭→E♭”と上昇していく作りになっています。
転調の前後でボーカルの感情の入れ方も変わり、ドラマチックに楽曲が展開していく様子は…うん、悪くないです 笑。
『染まるよ』収録アルバムレビューリンク
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