J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。
特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダンスっぽいサウンドを見事に融合させた、ザ・J-POPでした。
そんなELTの全盛期を支えた五十嵐充は2000年に脱退。それ以降、ボーカルの持田香織とギターの伊藤一郎の二人による男女ユニット形式になり、現在に至ります。
今回は、『Every Little Thing』の楽曲、『モノクローム』のレビューです。
※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing
『モノクローム』の全体概要
基本情報
アーティスト | Every Little Thing |
曲名 | モノクローム |
演奏時間 | 3:57 |
作詞 | 五十嵐充 |
作曲 | 五十嵐充 |
編曲 | 五十嵐充 |
インスト曲の『Old Dreams』を除けばアルバム『Time to Destination』収録曲の中で最も演奏時間の短い楽曲。
『モノクローム』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
Time to Destination | 5 |
2ndアルバム『Time to Destination』の5曲目に収録。
※『モノクローム』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
高校生活を思い出しながら、懺悔の念に駆られるという1曲、『モノクローム』。
いや、”懺悔の念”なんて表現はちょっと大げさですかね。まぁ、当時の彼氏に「ごめんね」と言いたいと、そういうことらしいです。
しかしまぁ、リア充な高校生活が描かれていますよ。
歌詞中に「High School Days」って出てきているので、高校時代の話を歌っているのかとわかるのですが、この言葉がなかったら普通に大人の恋愛を描いているのかと思ってしまいます。「駆け引き」だとか「すれ違う毎日」だとか、いやぁ、ませてますね 笑。
それとも、90年代後半の女子高生ってこんな感じが普通だったのでしょうか…。
あと、ついつい忘れがちなのですが、当時のELTはほとんどの楽曲の作詞を五十嵐充が担当していました。なので、この”ませた女子高生像”を描いているのは持田香織ではなく五十嵐充なのです。ユニットのボーカルが若い女性だからということで、それに合わせた歌詞を作っていたのでしょうが、普通にすごい想像力だと思います。
楽曲の方ですが、『モノクローム』なんて曲名が付いているのでおとなしい感じの曲調なのかなと思いきや、実際はけっこうスピード感にあふれるスリリングでキャッチーな仕上がりになっています。五十嵐充プロデュース時代のELTらしく、カラフルなアレンジです。
Amazonで試聴できます。
『モノクローム』収録アルバムレビューリンク
※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing