“バンド”でも”アイドル”でもない“バンドル”という新しいジャンルで活動を始めた4人組グループ『ZONE』。
途中で本当に楽器を演奏し始めたため、いわゆる”ガールズバンド”になっていったわけですが、デビュー当時の”楽器を演奏するフリをして踊る”というバンドルスタイルは後年『ゴールデンボンバー』が開拓したエアーバンドの元祖だったのでは…と、今になって思います。
今回は、『ZONE』の楽曲、『GOOD DAYS』のレビューです。
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『GOOD DAYS』の全体概要
基本情報
アーティスト | ZONE |
曲名 | GOOD DAYS |
演奏時間 | 3:32 |
作詞 | たくや |
作曲 | 原一博 |
編曲 | CHOKKAKU |
1stシングル。
作詞を担当している”たくや”とは、元『Hysteric Blue』のドラマー。このバンドの代表曲である『春〜spring〜』や『なぜ…』等もたくやの作品です。
『GOOD DAYS』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
Z | 2 |
E 〜Complete A side Singles〜 (Disc 1) | 1 |
1stオリジナルアルバム『Z』の2曲目に収録。
※『GOOD DAYS』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
“バンドル”というコンセプトのもとデビューした『ZONE』の1stシングルが本作『GOOD DAYS』。
“バンド”でも”アイドル”でもないとのことですが、『GOOD DAYS』という楽曲はバンドサウンド強めなアイドルソングという感じ。
ポジティブさ100%でちょっとバカっぽい歌詞がアイドル的な要素ですかね。でも、それが素敵。この裏表のないバカっぽさが本作の魅力でしょう。
それから、韻を踏んだサビの歌詞もいいですね。口ずさみたくなるようなポップさがあります。シンプルなギターリフも相まって、すごく聴きやすい。
本作『GOOD DAYS』をはじめとしたこのバンドル路線、個人的にはけっこう好きでした。しかしながら、3rdシングル『secret base 〜君がくれたもの〜』のヒットの影響か、『ZONE』はどんどん真面目なバンドへと変貌していきます。
まぁ、活動を続けていく中で音楽性がどんどん変化していくのは普通にありふれたことですよね。商業主義という戦場の中でバンドル路線は生き残れないと判断され、淘汰されてしまったのでしょう。
とりあえず、本作『GOOD DAYS』はベストアルバム『E 〜Complete A side Singles〜』には収録されていますので、”『ZONE』の黒歴史”という扱いにはなっていないようです。
『secret base 〜君がくれたもの〜』のような真面目な『ZONE』も、バンドル路線のちょっとバカっぽい『ZONE』も、両方ひっくるめて聴くにはもってこいのベストアルバムです!
『GOOD DAYS』収録アルバムレビューリンク
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