90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。
ヒットソングだけを取り出してみれば、確かに耳馴染みの良い王道J-POPな楽曲で溢れていますが、ひとたび『GLAY』の世界へ足を踏み入れると、そこには成功者ゆえの苦悩に満ちた孤独の世界を垣間見ることができます。
そこは我々凡人にとっては到底辿り着ける境地ではありませんが、その途方に暮れるほどの景色を、TAKUROの紡ぐ言葉とメロディーによって私たちもほんの少しだけ追体験できるような気がします。
今回は、『GLAY』の楽曲、『GLOBAL COMMUNICATION』のレビューです。
※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY
目次
『GLOBAL COMMUNICATION』の全体概要
基本情報
アーティスト | GLAY |
曲名 | GLOBAL COMMUNICATION |
演奏時間 | 4:13 |
作詞 | TAKURO |
作曲 | TAKURO |
編曲 | GLAY & 佐久間正英 |
22ndシングル。
『GLOBAL COMMUNICATION』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
ONE LOVE | 17 |
THE GREAT VACATION VOL.1 〜SUPER BEST OF GLAY〜 (Disc 1) | 4 |
オリジナルアルバム『ONE LOVE』の17曲目に収録。
※『GLOBAL COMMUNICATION』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『GLAY』にとって21世紀最初のシングルとなったのが本作『GLOBAL COMMUNICATION』。
タイトルといい曲の雰囲気といい、“21世紀一発目”という背景を意識した楽曲なのかな。本作『GLOBAL COMMUNICATION』という壮大な曲名と近未来的(?)な曲調は20世紀の『GLAY』と一味違う感じがします。
サビの頭で「ONE LOVE」と歌っている通り、本作『GLOBAL COMMUNICATION』がアルバム『ONE LOVE』の核となる楽曲なのでしょう。『ONE LOVE』の最終トラック(#18 『ONE LOVE 〜ALL STANDARD IS YOU reprise〜』)がインスト楽曲なので、#17の本作が実質最終曲と捉えられますし。
#15 『夢遊病』、#16 『Christmas Ring』とダークで救いようのない楽曲が並んでいたところ、直後に明るくて前向きな、まさに真逆のベクトルを持つ本作『GLOBAL COMMUNICATION』が配置されているわけですが、救いが感じられるいい締め方だなって思います。
一人称の狭い世界観から地球規模の壮大なテーマに切り替わるので、若干の唐突感はありますが 笑。
ウーイエイ!
『GLOBAL COMMUNICATION』収録アルバムレビューリンク
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