『the brilliant green』はもっと評価されるべき!!
UKロック風のバンドサウンドとアンニュイなのにメルヘン感のある川瀬智子のボーカルの絶妙な組み合わせは唯一無二です!
そんな『the brilliant green』のメンバ構成は女性ボーカルとベースの2人組となっています。元々は3人組でしたが、2010年にギターが脱退して今の形になりました。
今回は、『the brilliant green』の個別楽曲、『そのスピードで』のレビューです。
※『the brilliant green』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/the brilliant green
『そのスピードで』の全体概要
基本情報
アーティスト | the brilliant green |
曲名 | そのスピードで |
演奏時間 | 5:11 |
作詞 | 川瀬智子 |
作曲 | 奥田俊作 |
編曲 | the brilliant green |
5thシングル。
本作『そのスピードで』、5分越えの曲だったんですね。5分を超えると「長いな~」って印象を持ってしまうのですが、この楽曲に関して言えば、この記事を書くまでそんなこと思ったこともなかったです。
『そのスピードで』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
TERRA2001 | 9 |
complete single collection ’97-’08 | 5 |
2ndアルバム『TERRA2001』の9曲目に収録。
※『そのスピードで』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
基本情報の欄でも触れましたが、5分越えの曲とは思えないほど、時間の流れを忘れさせてくれるくらい聴き入ってしまう曲、それが本作『そのスピードで』です。
曲名に「スピード」って言葉が入っていますが、決してハイテンポな曲ではないです。むしろ、どちらかといえばスローテンポな曲になっています。
『the brilliant green』の曲全体に言えるのですが、変拍子などのリズム的なギミックも無いし、楽器の構成がブロックごとにコロコロ変わるわけでもないのにスローテンポで5分以上も聴かせられる曲に仕上げられるって、すごいと思います…!
さて、本作『そのスピードで』ですが、左チャンネルに歪んだギター、右チャンネルにアコースティックギターを配置したUKロック風のサウンドなのは一つ前のシングル『冷たい花』と変わらずなところです。
ただ、『冷たい花』と比べて本作『そのスピードで』の方が全体的に明るい印象です。コードのせいもあるでしょうが、川瀬智子のボーカルのメルヘン感が『冷たい花』より強めに出ていることもその一因ではないでしょうか。
特にサビの歌メロでスケールアウトするところなんか、コードの雰囲気も相まって、浮遊感を伴うメルヘン次元へ誘ってくれます。
それから、Aメロの歌詞には「チョコレート」なんて言葉が出てきます。
UKロック風バンドサウンドに「チョコレート」というメルヘンな言葉を組み合わせるなんて、ちょっと普通じゃ思いつかないです。
4thシングル『冷たい花』の重さと、3rdシングル『There will be love there -愛のある場所-』のメルヘンさを足して2で割ったのが、5thシングルである本作『そのスピードで』という感じですかね。
『the brilliant green』の楽曲において、一つの完成系と言える1曲ではないでしょうか。
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『そのスピードで』収録アルバムレビューリンク
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