2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
ギラギラとした妖しい雰囲気はそのままに、復活後の彼らの楽曲には溢れんばかりの優しさを感じます。
離れ離れになっていた十数年という時間の中、『THE YELLOW MONKEY』というバンドが誕生した奇跡について、ある種悟りのようなものをメンバーたちが感じ取った結果なのかもしれませんね。
今回は、アルバム『9999』の13曲目、『I don’t know』のレビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
『I don’t know』の全体概要
基本情報
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
曲名 | I don’t know |
演奏時間 | 4:33 |
作詞 | 吉井和哉 |
作曲 | 吉井和哉 |
編曲 | THE YELLOW MONKEY |
2019年にリリースされた配信シングル。
『I don’t know』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
9999 | 13 |
オリジナルアルバム『9999』の13曲目に収録。
本作『I don’t know』がアルバム『9999』の最終トラックになります(ダウンロード盤除く)。
※『I don’t know』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
オトナの渋さ溢れる1曲、『I don’t know』。
初めて本作『I don’t know』を聴いたとき印象に残ったのは、イントロで流れる単音ギターフレーズでした。なんというか、とても不思議な感覚を覚えたんですよね。
音色もフレーズも、今までのイエモンに無い感じに聴こえながらも、やっぱりイエモンの楽曲だよなという気分になったのです。
今風と言えばそうですし、ノルタルジックな香りがすると言えば、それも正解なような気もするし。ある意味、かつてのイエモンから正統進化した姿と言いますか、そういったものを本作『I don’t know』のイントロに感じ取ったのです。
そして、この感じを一言で表すとするなら、“オトナの渋さ”ということになるのだと思います。
本作『I don’t know』が復活後最初のオリジナルアルバム『9999』の最終トラックになるわけですが(ダウンロード盤除く)、『I don’t know』という曲名をその言葉通り受け取ってしまうと、少々冷たい感じがするかもしれません。アルバムの最後の最後に”知らないよ”って、ポイっと突き放されるような感覚。
ただ、”知らない”故に“これで終わらせはしない”というメッセージとも受け取れるのではないでしょうか。イエモンは一度解散してしまったけど、新たに復活して、そのストーリーはまだまだ続くってことを言いたくて、ちょっと天邪鬼な『I don’t know』という曲名の楽曲をアルバムの最後に配置したのかなと、私は思っています。
そう考えると、『I don’t know』という一見冷たい曲名に優しさすら感じてきません?
…妄想のしすぎでしょうか 笑。
『I don’t know』収録アルバムレビューリンク
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