2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
このバンドを紹介する際、当たり前のように『THE YELLOW MONKEY』と打ち込んでいるわけですが、よく考えるとこの言葉って、元は東洋人を差別する言葉なわけで。
もしGoogle先生がこのバンド名を差別表現にあたると分類し始めたら、『THE YELLOW MONKEY』の記事をバンバン上げている私のサイトはインターネット上から抹消されるでしょう。…そのときは、お察しください。
今回は、アルバム『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』の7曲目、『This Is For You』レビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
『This Is For You』の全体概要
基本情報
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
曲名 | This Is For You |
演奏時間 | 5:34 |
作詞 | 吉井和哉 |
作曲 | 菊地英昭 & 吉井和哉 |
編曲 | THE YELLOW MONKEY |
イエモンのトリビュートアルバム『THIS IS FOR YOU〜THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM』のタイトルにこの曲名が使われています(楽曲としては未収録ですが)。
『This Is For You』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE | 7 |
THE YELLOW MONKEY MOTHER OF ALL THE BEST (Disc 2) | 5 |
オリジナルアルバム『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』の7曲目に収録。
※『This Is For You』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
男性同士の同性愛を描いた楽曲、『This Is For You』。
今風に言えば“ボーイズラブ”という表現になるのですかね。いや、”ボーイズ”というほど登場人物は若くはなさそうか…。
本作『This Is For You』の男性同士の恋愛というテーマ、これは『THE YELLOW MONKEY』というバンドだからこそ取り組めたもののように思います。
深刻になり過ぎず、それでいてもちろんバカにするような意図も無く。恋愛の在り方の一つとして描きながら、主語をぼかさずに物語として説得力のある形に仕上げるのは、他のバンドでは難しいテーマな気がします。
ただ、なぜイエモンならこれができるのか…と問われると、なかなか答えるのが難しいですね。作詞担当の吉井和哉が同性愛者というわけではないし…。なんというか、イエモンならこういうテーマの楽曲もイメージの範囲内という、漠然とした信頼感(器の大きさ?)のようなものがあるんですよね。
それが『This Is For You』の根底にある説得力の源なのかな。
そういう意味では、本作『This Is For You』は『THE YELLOW MONKEY』のアイデンティティを示す一つの側面と言えそうです。
メンバー選曲のベストアルバム『THE YELLOW MONKEY MOTHER OF ALL THE BEST』にこの楽曲が収録されていることからも、メンバー自身、”これは俺たちにしかできない曲”という考えを持っているのかもしれませんね。
Amazonで試聴できます。
『This Is For You』収録アルバムレビューリンク
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY