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【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/This Is For You

投稿日:2019年2月24日 更新日:

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!

このバンドを紹介する際、当たり前のように『THE YELLOW MONKEY』と打ち込んでいるわけですが、よく考えるとこの言葉って、元は東洋人を差別する言葉なわけで。

もしGoogle先生がこのバンド名を差別表現にあたると分類し始めたら、『THE YELLOW MONKEY』の記事をバンバン上げている私のサイトはインターネット上から抹消されるでしょう。…そのときは、お察しください。

今回は、アルバム『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』の7曲目、『This Is For You』レビューです。

※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY

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『This Is For You』の全体概要

基本情報

アーティストTHE YELLOW MONKEY
曲名This Is For You
演奏時間5:34
作詞吉井和哉
作曲菊地英昭 & 吉井和哉
編曲THE YELLOW MONKEY

イエモンのトリビュートアルバム『THIS IS FOR YOU〜THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM』のタイトルにこの曲名が使われています(楽曲としては未収録ですが)。

『This Is For You』収録アルバム

アルバム名トラック#
THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE7
THE YELLOW MONKEY MOTHER OF ALL THE BEST (Disc 2)5

オリジナルアルバム『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』の7曲目に収録。

※『This Is For You』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

男性同士の同性愛を描いた楽曲、『This Is For You』。

今風に言えば“ボーイズラブ”という表現になるのですかね。いや、”ボーイズ”というほど登場人物は若くはなさそうか…。

本作『This Is For You』の男性同士の恋愛というテーマ、これは『THE YELLOW MONKEY』というバンドだからこそ取り組めたもののように思います。

深刻になり過ぎず、それでいてもちろんバカにするような意図も無く。恋愛の在り方の一つとして描きながら、主語をぼかさずに物語として説得力のある形に仕上げるのは、他のバンドでは難しいテーマな気がします。

ただ、なぜイエモンならこれができるのか…と問われると、なかなか答えるのが難しいですね。作詞担当の吉井和哉が同性愛者というわけではないし…。なんというか、イエモンならこういうテーマの楽曲もイメージの範囲内という、漠然とした信頼感(器の大きさ?)のようなものがあるんですよね。

それが『This Is For You』の根底にある説得力の源なのかな。

そういう意味では、本作『This Is For You』は『THE YELLOW MONKEY』のアイデンティティを示す一つの側面と言えそうです。

メンバー選曲のベストアルバム『THE YELLOW MONKEY MOTHER OF ALL THE BEST』にこの楽曲が収録されていることからも、メンバー自身、”これは俺たちにしかできない曲”という考えを持っているのかもしれませんね。

Amazonで試聴できます。

『This Is For You』収録アルバムレビューリンク

※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。