女性ボーカルに男性楽器隊という編成で平成の日本音楽史に数々のヒットソングを送り込んだバンド『JUDY AND MARY』。
1993年のメジャーデビュー後、6枚のオリジナルアルバムを残して2001年に解散しました。『JUDY AND MARY』と同時期に解散した多くのバンドが再結成を遂げ続ける中、このバンドは復活の気配すら感じられないまま今に至っています。
今回は、『JUDY AND MARY』の楽曲、『LOVER SOUL』のレビューです。
※『JUDY AND MARY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/JUDY AND MARY
『LOVER SOUL』の全体概要
基本情報
アーティスト | JUDY AND MARY |
曲名 | LOVER SOUL |
演奏時間 | 6:02 |
作詞 | YUKI |
作曲 | TAKUYA |
編曲 | JUDY AND MARY |
『JUDY AND MARY』の13thシングル。
『LOVER SOUL』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
POP LIFE | 12 |
FRESH | 16 |
The Great Escape -COMPLETE BEST- (DISC 02) | 4 |
COMPLETE BEST ALBUM「FRESH」 (DISC 02) | 5 |
メジャー5thアルバム『POP LIFE』の12曲目に収録。
本作『LOVER SOUL』がアルバム『POP LIFE』の最終トラックになります。
※『LOVER SOUL』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
真面目な濃厚ラブソング、『LOVER SOUL』。
もちろん、ヒット作の『そばかす』なんかにも恋愛要素は入っていました。ただ、こういった楽曲の持っていた『JUDY AND MARY』特有の冗談っぽい照れ隠しは本作『LOVER SOUL』にはありません(もちろん、この冗談っぽい照れ隠しが『JUDY AND MARY』の良さでもあるのですが)。
そういう意味で、真面目。
それから、曲中で切り取られているシーンがけっこう濃厚です。
肌の密着感と言うのでしょうか、精神ではなく、肉体の融合の描写がかつてないほど濃厚。例えばですが、『椎名林檎』が本作『LOVER SOUL』を歌っても違和感がないんじゃないかって思うくらい。
そんな本作『LOVER SOUL』の世界観を際立たせているのは、やはりTAKUYAのギターではないでしょうか。
強く歪ませたギターの音色が乱暴に響きますが、この演奏こそが上述の真面目で濃厚なフレーズに照れ隠しなしのむき出しの感情を与えているように思います。
ロックバンドだからこそ描き出せるラブソングの世界観、それを堪能できるのが本作『LOVER SOUL』だと言って過言ではないでしょう。
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『LOVER SOUL』収録アルバムレビューリンク
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