エアーバンドなる言葉を世に定着させた先駆者『ゴールデンボンバー』。通称”金爆(きんばく)”。
自分たちの好きなことをするため、あえてメジャーデビューを選ばずにインディーズで活動を続ける姿は、まさにロックと言えるのではないでしょうか。純粋にかっこいいと思えます。
今回は、『レッツゴーKY』の個別楽曲レビューです。
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『レッツゴーKY』の全体概要
基本情報
アーティスト | ゴールデンボンバー |
曲名 | レッツゴーKY |
演奏時間 | 4:20 |
作詞 | 鬼龍院翔 |
作曲 | 鬼龍院翔 |
編曲 | tatsuo & 鬼龍院翔 |
曲名の”KY”とは”空気読めない奴”を意味する略語。
2019年現在、この”KY”という表現はあまり耳にしなくなった気がします。
『レッツゴーKY』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
ゴールデン・アワー〜上半期ベスト2010〜 | 1 |
『ゴールデン・アワー〜上半期ベスト2010〜』の1曲目に収録。
※『レッツゴーKY』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
“KY上等!”そんな思いが込められた1曲、『レッツゴーKY』。
ヴィジュアル系テイストを纏いながらも、ポップなメロディーラインがいかにも『ゴールデンボンバー』らしい楽曲です。
サビで連呼する『レッツゴーKY』という曲名の印象のせいか、”空気が読めない自分への自虐”を歌った楽曲のように聴こえますよね。実際はそんな想いが込められているのも間違いはないのでしょう。
ただ、よく聴くと”空気を読みすぎる自分への戒め“とも受け取れる、そんな気もするんです。
本作『レッツゴーKY』の歌詞中に出てくる「出る杭」や「女子の反感」といった言葉。空気の読めない人が陥りがちな扱いとそのキーワードです。
ただ、『レッツゴーKY』では、この言葉を“「出る杭」になろう”、“「女子の反感」を勝ち取ろう”と歌っているんです。空気が読めない自分への自虐の歌であれば、”空気が読めなくて「出る杭」になってしまう”、”空気が読めなくてついつい「女子の反感」を買ってしまう”と歌うはずでしょうが、実際はそうは歌っていないんです。
何をしたら「出る杭」になってしまうのか、何をしたら「女子の反感を」買ってしまうのか、『レッツゴーKY』の主人公はそれを知っているからこそ、能動的に空気が読めない人になれる。何をすれば空気の読めない人になれるかわかるってことは、実は普段は空気を読みすぎて行動できない人、それが『レッツゴーKY』の主人公なんじゃないでしょうか。
『レッツゴーKY』という曲名、”空気読めない自分だけど関係ねーぜ!”という意味とも取れますが、実は、”殻を破って空気の読めない奴になってしまえ!”という意味なのかもしれません。
そういう意味では空気を読みすぎて悶々と過ごしている人にこそ聴いてほしい、『レッツゴーKY』はそんな1曲です。
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