個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】黒夢/gossip

投稿日:

ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。

メジャーデビュー時はボーカル、ベース、ギターの3人構成だったのですが途中でギターの臣が脱退。その後はメンバー補充することなくボーカルの清春とベースの人時の二人で活動していくことになります。2010年の復活後もその体制は変わっていません。

今回は、『黒夢』の楽曲、『gossip』のレビューです。

※『黒夢』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/黒夢

『gossip』の全体概要

基本情報

アーティスト黒夢
曲名gossip
演奏時間3:31
作詞清春
作曲人時
編曲黒夢 & 佐久間正英

3rdシングル『優しい悲劇』のカップリング曲。

『gossip』収録アルバム

アルバム名トラック#
黒夢コンプリート・シングルズ (B-disc)3

※『gossip』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

ベースリフがオープニングを飾る1曲、『gossip』。

この幕開け方は、やはりベーシストの人時が作曲を担当しているためでしょうかね。

1stシングルのカップリング『& Die』、2ndシングルのカップリング『S・A・D』と攻撃的な楽曲がカップリング曲に収録されてきましたが、3rdシングル『優しい悲劇』のカップリング曲である本作『gossip』は上記楽曲に比べると、少々おとなしめな曲調という印象です。

ただ、これは決して退屈なバラード調ということを意味しているのではありません。『& Die』や『S・A・D』がインパクトと攻撃性を突き詰めたような楽曲だったのに対し、本作『gossip』はどちらかと言うとポップス寄りな聴きやすい仕上がりになっているという意味です。特に、サビのメロディーなんかはけっこうキャッチー。

もちろん、一般的なポップスに比べれば、まだまだ攻撃性は健在なのですが 笑。

また、曲中で歌われる内容もこの辺りから変化が見られますね。

『& Die』や『S・A・D』はメジャーというフィールドに中指を立てるかのごとく一般受けを無視したエログロ的世界観を歌っていましたが、本作『gossip』はそういった暴力性から離れたシニカルな攻撃性を歌い始めています。

この楽曲の皮肉めいた感じは『gossip(ゴシップ)』という曲名からも伺えるのではないでしょうか。

Amazonで試聴できます。

『gossip』収録アルバムレビューリンク

※『黒夢』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/黒夢

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】X JAPAN/DAHLIA

日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。 YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを …

【個別楽曲レビュー】ポルカッドットスティングレイ/ショートショート

2017年、ブレイク間違いなし(と思っていたけど、あんまりそうでもなかった)バンド、『ポルカドットスティングレイ』!! 影ながら活動を応援していましたが、2017年11月にとうとうメジャーデビューを果 …

【個別楽曲レビュー】PIERROT/CREATIVE MASTER

宗教的なカリスマ性と中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。 アンダーグラウンド界のカリスマボーカル”キリト”と、奇天烈なサウンドで世界観に …

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/STONE BUTTERFLY

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! 大人の魅力を増して帰ってきてくれましたね! これから出す新曲やアルバムがどんなものになるのか楽しみです。年齢的な深みが増すこと …

【個別楽曲レビュー】ZONE/H・A・N・A・B・I 〜君がいた夏〜

“バンド”でも”アイドル”でもない“バンドル”という新しいジャンルで活動を始めた4人組グループ『ZONE』。 途中で本当に楽器を …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。