ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。
メジャーデビュー時はボーカル、ベース、ギターの3人構成だったのですが途中でギターの臣が脱退。その後はメンバー補充することなくボーカルの清春とベースの人時の二人で活動していくことになります。2010年の復活後もその体制は変わっていません。
今回は、『黒夢』の楽曲、『SEE YOU』のレビューです。
※『黒夢』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/黒夢
『SEE YOU』の全体概要
基本情報
アーティスト | 黒夢 |
曲名 | SEE YOU |
演奏時間 | 4:59 |
作詞 | 清春 |
作曲 | 人時 |
編曲 | 黒夢 |
メジャー6thシングル。
シングル楽曲でありながら人時が作曲を担当しているめずらしい作品。
『SEE YOU』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
FAKE STAR〜I’M JUST A JAPANESE FAKE ROCKER〜 | 6 |
EMI 1994〜1998 BEST OR WORST 【SOFT DISK】 | 10 |
黒夢シングルズ | 6 |
黒夢コンプリート・シングルズ (A-disc) | 6 |
オリジナルアルバム『FAKE STAR〜I’M JUST A JAPANESE FAKE ROCKER〜』の6曲目に”FAKE STAR VERSION”にて収録。
※『SEE YOU』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
イントロやサビで何度も登場するギターリフが印象的な1曲、『SEE YOU』。
『黒夢』のポップ路線期シングルだけあって、本作『SEE YOU』のギターリフもとても聴きやすいものになっていますね。インディーズ時代のような刺々しさはなく、誰が聴いても拒否反応を起こさない大衆向けの仕上がりになっていると思います。
ポップと言えば、本作『SEE YOU』は歌詞の内容もかなりポップ寄りになっていますね。
テーマは「卒業」でしょうか。『黒夢』というバンド名からは想像もつかないほど青春の香りがするテーマです。
ただ、”恋人との別れを「卒業」と比喩している”のか、それとも”学校からの「卒業」をきっかけに別れていく二人”を歌っているのか、その辺はちょっと読み取れませんでした。
『黒夢』が「卒業」という学校のイベントを歌う姿が想像つかないので(笑)、”恋人との別れを「卒業」と比喩している”と考える方が自然ですかね。
しかし、そうだとすると、ストーリー上大切な”別れる理由”があまりにも描かれていないんです。なぜにこの二人は別れるんでしょう?という疑問が残るのです。
一方、”学校からの「卒業」をきっかけに別れていく二人”であれば、別れる理由はまだわかりやすいですよね。これであれば”「卒業」後の進路の問題で別れを選ばざるを得ない状況だったのかな”なんて想像することができます。
やはり、こっちの見方がしっくりくるかな…。
…繰り返しになりますが、この説の場合、『黒夢』が学校のイベントをテーマにしているというものすごいカジュアルさに違和感が残るんですけどもね 笑。
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