2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
復活したものの、特に目立った活動もなく再休止するバンドもある中、イエモンこと『THE YELLOW MONKEY』は精力的に新作をリリースしてくれていますね。
この復活を機に、イエモンの楽曲の魅力が再評価されることを影ながら願っています。
今回は、アルバム『FOUR SEASONS』の4曲目、『Tactics』レビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
『Tactics』の全体概要
基本情報
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
曲名 | Tactics |
演奏時間 | 4:28 |
作詞 | 吉井和哉 |
作曲 | 吉井和哉 |
編曲 | THE YELLOW MONKEY |
『JAM』とともに9thシングルの両A面としてリリース。なお、本作『Tactics』はアルバム『FOUR SEASONS』からのシングルカットという扱いになります。
また、アニメ”るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-“のエンディングテーマにも採用されました。
『Tactics』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
FOUR SEASONS | 4 |
THE YELLOW MONKEY SINGLE COLLECTION | 10 |
THE YELLOW MONKEY MOTHER OF ALL THE BEST (Disc 1) | 5 |
オリジナルアルバム『FOUR SEASONS』の4曲目に収録。
※『Tactics』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
曲名についている『Tactics』とは一般に”戦術”と訳される言葉です。
ただ、辞書を引いてみると、他にも”かけひき”という訳も見当たります。本作『Tactics』の歌詞中に「駆け引き」という言葉が使われていることから、そちらの意味で曲目に『Tactics』という言葉を当てているのかもしれませんね。
本作『Tactics』、これまでの楽曲に比べると洗練されたキャッチーさを感じます。
これまでの楽曲でも、例えば2ndシングルの『アバンギャルドで行こうよ』なんかは非常にキャッチーで覚えやすい作りですよね。
ただ、言葉を選ばずに言えば、『アバンギャルドで行こうよ』には”野暮ったさ”がけっこう目立ちます。メジャーデビュー後の曲ですが、インディーズっぽいアンダーグラウンド感に溢れているというか。
もちろん、この野暮ったさこそが魅力の一つだ、という意見もあるでしょう。私も、これはこれで好きですし。
ただ、”大衆受け”という観点で見ると『アバンギャルドで行こうよ』の”野暮ったさ”は…少し邪魔になるかもしれません。
一方、本作『Tactics』、こちらもやはりキャッチーな楽曲ではあるんですが、洗練度が段違い。より”大衆向け”になった、と言い換えてもいいかもしれません。
ただし、”大衆向け”になったことで個性がなくなってしまったわけでは無く、イエモンの個性は残しながらも、それが多くの人に受け入れられやすい形になった、そういう意味での”洗練”です。
妖しい雰囲気を纏いながらも、イエモンがヒットをバンバン飛ばして国民に受け入れられたバンドになれたのは、この、“個性を残しながらも、大衆向けに洗練”というフェーズを上手く乗り越えられたからなのでは、と思うのです。
そして、そのターニングポイントが一番感じられるのが、本作『Tactics』な気がします。
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『Tactics』収録アルバムレビューリンク
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