2014年メジャーデビューの後、2015年に紅白歌合戦へ出演と、国民的なバンドへ成長していた矢先、例の不倫事件で世間のイメージが急降下してしまったバンド、『ゲスの極み乙女。』。
以降、あまり良くないイメージを払拭しきれないところはありますが、おしゃれなサウンドに乗せたラップとキャッチーなサビを持つ、当バンドの楽曲の魅力は色褪せません。
いつかもう一度、年末の晴れ舞台へ立つことはできるのか…!?
今回は、『サカナの心』の個別楽曲レビューです。
※『ゲスの極み乙女。』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ゲスの極み乙女。
『サカナの心』の全体概要
基本情報
アーティスト | ゲスの極み乙女。 |
曲名 | サカナの心 |
演奏時間 | 3:43 |
作詞 | 川谷絵音 |
作曲 | 川谷絵音 |
編曲 | ? |
『サカナの心』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
みんなノーマル | 2 |
『ゲスの極み乙女。』メジャー1stミニアルバム(インディーズも含めると3rdミニアルバム)『みんなノーマル』の2曲目に収録。
※『サカナの心』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『サカナの心』という曲名ですが、「サカナ」の心情を歌ったわけでは無く、「サカナ」に向けた自身の気持ちを歌った1曲。
とは言え、”海を泳いで気持ちよさそうね”とか、”これからさばかれるなんてかわいそうね”とか、リアルな魚に対する気持ちを歌ったわけではありません。そのため、曲中に出てくる「サカナ」という言葉は、何かの比喩のように思います。
では、曲中にて表現される「サカナ」とは何を示すための比喩なのか。その答えについて、具体的に曲中で語られてはいません。
登場人物の「僕」が「あなた」に対して伝えたい思いを持っているものの、「あなた」へは届かず、なぜか代わりに「サカナ」へ届いてしまう、そういう役割で出てくるだけです。
「サカナ」の正体が語られていない以上、”「あなた」へ思いが届かない”ということの比喩で”「サカナ」へ思いが届いてしまう”という表現をしているのかもしれません。『サカナの心』という曲名がついているものの、本来の「サカナ」には心なんてありませんから、「サカナ」に思いが届いたところで何も変わるわけはなく。
つまり、”「サカナ」に思いが届く”=”思いが届いてほしい人には届いていない”というふうに解釈することもできるのかな、と。
もう少し言えば、”「あなた」へ思いが届かない”という平凡な歌のテーマをちょっと捻った表現に置き換えて、”「サカナ」に思いが届く”という言い回しにしているんじゃないのかな、というのが私の考えです。
まぁ、この辺を真剣に考えても正しい答えは作詞者しか知りませんから、答え合わせのしようがないんですけどね。
『ゲスの極み乙女。』らしい、不思議な曲だなというのがざっくりしたこの曲の感想です。
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『サカナの心』収録アルバムレビューリンク
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