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【個別楽曲レビュー】ゲスの極み乙女。/サカナの心

投稿日:2017年12月24日 更新日:

2014年メジャーデビューの後、2015年に紅白歌合戦へ出演と、国民的なバンドへ成長していた矢先、例の不倫事件で世間のイメージが急降下してしまったバンド、『ゲスの極み乙女。』。

以降、あまり良くないイメージを払拭しきれないところはありますが、おしゃれなサウンドに乗せたラップとキャッチーなサビを持つ、当バンドの楽曲の魅力は色褪せません。

いつかもう一度、年末の晴れ舞台へ立つことはできるのか…!?

今回は、『サカナの心』の個別楽曲レビューです。

※『ゲスの極み乙女。』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ゲスの極み乙女。

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『サカナの心』の全体概要

基本情報

アーティストゲスの極み乙女。
曲名サカナの心
演奏時間3:43
作詞川谷絵音
作曲川谷絵音
編曲?

『サカナの心』収録アルバム

アルバム名トラック#
みんなノーマル2

『ゲスの極み乙女。』メジャー1stミニアルバム(インディーズも含めると3rdミニアルバム)『みんなノーマル』の2曲目に収録。

※『サカナの心』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

『サカナの心』という曲名ですが、「サカナ」の心情を歌ったわけでは無く、「サカナ」に向けた自身の気持ちを歌った1曲。

とは言え、”海を泳いで気持ちよさそうね”とか、”これからさばかれるなんてかわいそうね”とか、リアルな魚に対する気持ちを歌ったわけではありません。そのため、曲中に出てくる「サカナ」という言葉は、何かの比喩のように思います。

では、曲中にて表現される「サカナ」とは何を示すための比喩なのか。その答えについて、具体的に曲中で語られてはいません。

登場人物の「僕」が「あなた」に対して伝えたい思いを持っているものの、「あなた」へは届かず、なぜか代わりに「サカナ」へ届いてしまう、そういう役割で出てくるだけです。

「サカナ」の正体が語られていない以上、”「あなた」へ思いが届かない”ということの比喩で”「サカナ」へ思いが届いてしまう”という表現をしているのかもしれません。『サカナの心』という曲名がついているものの、本来の「サカナ」には心なんてありませんから、「サカナ」に思いが届いたところで何も変わるわけはなく。

つまり、”「サカナ」に思いが届く”=”思いが届いてほしい人には届いていない”というふうに解釈することもできるのかな、と。

もう少し言えば、”「あなた」へ思いが届かない”という平凡な歌のテーマをちょっと捻った表現に置き換えて、”「サカナ」に思いが届く”という言い回しにしているんじゃないのかな、というのが私の考えです。

まぁ、この辺を真剣に考えても正しい答えは作詞者しか知りませんから、答え合わせのしようがないんですけどね。

『ゲスの極み乙女。』らしい、不思議な曲だなというのがざっくりしたこの曲の感想です。

Amazonで試聴できます。

『サカナの心』収録アルバムレビューリンク

※『ゲスの極み乙女。』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ゲスの極み乙女。

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。