2019年、突如解散を発表した『Janne Da Arc』。
キーボードを絡めたカラフルな音色、個々の卓越した演奏技術による派手なサウンド、そしてキャッチーなメロディーラインが魅力的な楽曲をいくつも生み出したバンドです。
なお、ボーカルのyasuはソロプロジェクト『Acid Black Cherry』にて現在も活躍中。
今回は、アルバム『D・N・A』の12曲目、『Heaven’s Place』のレビューです。
※『Janne Da Arc』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Janne Da Arc
『Heaven’s Place』の全体概要
基本情報
アーティスト | Janne Da Arc |
曲名 | Heaven’s Place |
演奏時間 | 7:11 |
作詞 | yasu |
作曲 | yasu |
編曲 | yasu & Janne Da Arc & 秦野猛行 |
初出はアルバム『D・N・A』。その後4thシングルとして『Vanity』とともにシングルカット。
本作『Heaven’s Place』がアルバム『D・N・A』収録曲の中で最も演奏時間の長い楽曲になります(シングル版の方は演奏時間が30秒ほど短縮)。
『Heaven’s Place』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
D・N・A | 12 |
SINGLES (Disc1) | 4 |
オリジナルアルバム『D・N・A』の12曲目に収録。
本作『Heaven’s Place』がアルバム『D・N・A』の最終トラックになります。
※『Heaven’s Place』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
アルバム『D・N・A』のラストを飾るのは長尺楽曲の本作『Heaven’s Place』。
演奏時間7分越えはアルバム『D・N・A』の中では断トツの長さです。
最終トラックに長尺楽曲が配置されているアルバムと言って思い浮かぶのは、『L’Arc〜en〜Ciel』の『Tierra』でしょうか。
アルバム『Tierra』も最終トラック『White Feathers』の演奏時間が約8分あり、収録曲の中では断トツで長いです。
また、ラルクの『Tierra』もジャンヌの『D・N・A』も、どちらもメジャー1stアルバムという共通点があります。
『Janne Da Arc』のリーダーyasuがラルク好きだそうですので、もしかしたらアルバム『D・N・A』を制作する際、憧れであるラルクのメジャー1st『Tierra』の構成を意識したのかもしれません(あくまで私の勝手な推測です)。
本作『Heaven’s Place』、内容の方は『Janne Da Arc』には珍しく下心の気配が漂わない純愛ラブソングとなっています。
とてもロマンティックな雰囲気のある楽曲ですが、生粋のチャラさはどうも隠しきれていないという印象。
というのも、本作『Heaven’s Place』の歌詞には命令形のフレーズが多いんですよね。
「おいで」、「聞かせて」、「教えて」…等々。Bメロやサビに登場する動詞はけっこうな確率で命令形になっています。
感じ方はそれぞれだと思いますが、私はこの命令形の多さに”上から目線的だな”という印象を持ってしまいました。それが結果として”チャラいな”という感想につながっているのでしょう。
一方、ロマンティックなチャラさを楽しめる方ならこの楽曲が刺さる可能性が高い気がします。
本作『Heaven’s Place』、一応”純愛ラブソング”というカテゴリに入ると思いますが、例えば『GLAY』のラブソングみたいな”誠実さ”を求めて聴くと、”ちょっと違う”ってなると思います 笑。
Amazonで試聴できます。
『Heaven’s Place』収録アルバムレビューリンク
※『Janne Da Arc』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Janne Da Arc