ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。
1994年のメジャーデビュー後、順調にセールスを伸ばしていた中1999年に無期限の活動停止を発表。そしてその約10年後の2010年、活動が再開され現在に至ります。
ちなみに、1994年は『黒夢』の他に『GLAY』や『L’Arc〜en〜Ciel』がメジャーデビューを果たした年でもあります。
今回は、『黒夢』の楽曲、『至上のゆりかご』のレビューです。
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『至上のゆりかご』の全体概要
基本情報
アーティスト | 黒夢 |
曲名 | 至上のゆりかご |
演奏時間 | 4:52 |
作詞 | 清春 |
作曲 | 清春 & 佐久間正英 |
編曲 | 黒夢 & 佐久間正英 |
『至上のゆりかご』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
feminism | 14 |
EMI 1994〜1998 BEST OR WORST 【SOFT DISK】 | 5 |
アルバム『feminism』の14曲目に収録。本作『至上のゆりかご』がアルバム『feminism』の最終トラックになります。
※『至上のゆりかご』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
アルバム『feminism』のラストを飾るのが本作『至上のゆりかご』。
曲名から感じ取れるイメージの通り、攻撃性のない穏やかな1曲となっております。
なんでしょう、本作『至上のゆりかご』からは“母性”的なものを感じます。子供の様子を遠くで静かに見守る母親のような、そんな種類の母性。
…ちょっと最初のサビのフレーズに引きずられすぎですかね 笑。
でも、『feminism』と名付けられたアルバムが”母性”を歌って終わっているのだとしたら、それはそれで納まりがいいんじゃないかな、なんて思ったり。
一方、聴き心地という観点では、少し物足りないかな…というのが正直なところ。
#1 『心臓』→#2 『解凍実験』→#3 『feminism』と、手の込んだオープニングで幕を開けたアルバムのエンディングにしては少々肩透かしと言いますか。”え?こんな静かなテンションで終わっちゃうの?この後にもう1曲あるんじゃないの?”という後味なんですよね。
もちろん好みはそれぞれだと思いますが、アルバム『feminism』の前半の流れが神がかっている(と個人的に思っている)だけに、本作『至上のゆりかご』によるあっさりとした幕の引き方は…やっぱり物足りなさを感じてしまいますね…。
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