ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。
メジャーデビュー時はボーカル、ベース、ギターの3人構成だったのですが途中でギターの臣が脱退。その後はメンバー補充することなくボーカルの清春とベースの人時の二人で活動していくことになります。2010年の復活後もその体制は変わっていません。
今回は、『黒夢』の楽曲、『くちづけ』のレビューです。
※『黒夢』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/黒夢
目次
『くちづけ』の全体概要
基本情報
アルバム『feminism』収録の『くちづけ』と、それを再アレンジして曲名を変えた『KISS』が存在しています。『KISS』の方は6thシングル『SEE YOU』のカップリング曲として収録されています。
くちづけ
アーティスト | 黒夢 |
曲名 | くちづけ |
演奏時間 | 5:21 |
作詞 | 清春 |
作曲 | 清春 |
編曲 | 黒夢 & 佐久間正英 |
KISS
アーティスト | 黒夢 |
曲名 | KISS |
演奏時間 | 4:49 |
作詞 | 清春 |
作曲 | 清春 |
編曲 | 黒夢 & 佐久間正英 |
6thシングル『SEE YOU』のカップリング曲その2。その1は『COMICAL』。
『くちづけ』収録アルバム
くちづけ
アルバム名 | トラック# |
feminism | 10 |
オリジナルアルバム『feminism』の10曲目に収録
KISS
アルバム名 | トラック# |
EMI 1994〜1998 BEST OR WORST 【SOFT DISK】 | 7 |
黒夢コンプリート・シングルズ (B-disc) | 6 |
再アレンジ版の『KISS』の方はいくつかのベストアルバムに収録されています。
※『くちづけ』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
感傷的なメロディーと歌詞が印象的な1曲『くちづけ』。
メロディーと歌詞だけを取り出せば完全に歌謡曲と言えるほど大和魂に語りかけるものがあります。一方、8分で刻むギターや手数の多いドラムなんかはしっかりロックしており、『黒夢』の楽曲の中でもかなり特徴的な聴き心地のする作品ではないでしょうか。
アルバム『CORKSCREW』のような激しさを追求した『黒夢』もいいですが、本作『くちづけ』のような路線の『黒夢』もまた魅力的。何度か聴いているとなかなか癖になるタイプの楽曲ですよね。
アルバム『feminism』をバラエティー豊かな1枚にしている重要な1曲だと思います。
そして、6thシングル『SEE YOU』には本作『くちづけ』の再アレンジ版である『KISS』が収録されています。
曲名は日本語の『くちづけ』から英語の『KISS』に変わっていますが、『KISS』の方がより歌謡曲テイストが強い仕上がりに。本家『くちづけ』にあったロックなギターの刻みは鳴りを潜め、新たに追加された泣きのギターフレーズがより深い哀愁を漂わせています。
こういったアレンジの違いから、英名を授けられた『KISS』の方がより『くちづけ』的な雰囲気を感じます(ややこしい)。
『くちづけ』も『KISS』も、どちらもそれぞれの良さがありますが、ベストアルバムには歌謡曲テイスト強めの『KISS』の方が収録されていました。
いろいろな判断はあったのでしょうが、『黒夢』的には再アレンジの方が気に入っているのかもしれませんね。
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『くちづけ』収録アルバムレビューリンク
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