ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。
1994年のメジャーデビュー後、順調にセールスを伸ばしていた中1999年に無期限の活動停止を発表。そしてその約10年後の2010年、活動が再開され現在に至ります。
ちなみに、1994年は『黒夢』の他に『GLAY』や『L’Arc〜en〜Ciel』がメジャーデビューを果たした年でもあります。
今回は、『黒夢』の楽曲、『白と黒』のレビューです。
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『白と黒』の全体概要
基本情報
アーティスト | 黒夢 |
曲名 | 白と黒 |
演奏時間 | 5:27 |
作詞 | 清春 |
作曲 | 清春 & 佐久間正英 |
編曲 | 黒夢 & 佐久間正英 |
『白と黒』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
feminism | 7 |
アルバム『feminism』の7曲目に収録。
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レビュー
“愛されているのか不安”という気持ちを歌った1曲『白と黒』。
「君」のことをものすごく愛しているのは伝わってきますが、なかなかに重い表現が使われています。「君」がいないだけで体調が悪くなるそうですし、本作『白と黒』の感想を端的に言うと、男のメンヘラって感じです 笑。
本作『白と黒』、約5分半程度の尺がありますが体感的には半分くらいセリフパートという印象。
上述の男メンヘラ臭漂うセリフが、無気力に、それでいてどこか辛そうに長々と語られます。
ただ、決して本作『白と黒』のセリフパートが退屈というわけではありません。
セリフのバックで流れるサウンドが良い意味で『黒夢』っぽくないおしゃれさがあり、思ったよりサラッと聴き続けられます。
落ち着いた大人っぽさと言うんですかね。淡々としたリズム隊と、クリーントーンのギターの音色がおしゃれな雰囲気を醸し出しています。
また、アルバム『feminism』の流れ的にもキャッチーな曲が続いてきたところなので、この辺りで本作『白と黒』のような一風変わった楽曲による味変えがいいアクセントになっているように思います。
退屈な長尺バラードで流れを誤魔化されるより、こういった変化球を投下される方が聴いていて楽しいですしね。
正直なところ個人的にはセリフの多い楽曲はあまり好みではありませんが、アルバム『feminism』を聴いていると、ついつい本作『白と黒』は聴き入ってしまいます。
もちろんそれは本作『白と黒』のクオリティの高さというのもあるのでしょうが、それに加え、この楽曲が登場する曲順が絶妙だからなんじゃないかな…と思う次第です。
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