日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』!
かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhydeの美貌によるカリスマ的な影響力もすごいものがありますが。
今回は『C’est La Vie』の個別楽曲レビューです。
※『L’Arc〜en〜Ciel』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/L’Arc〜en〜Ciel
『C’est La Vie』の全体概要
基本情報
アーティスト | L’Arc〜en〜Ciel |
曲名 | C’est La Vie |
演奏時間 | 4:05 |
作詞 | hyde |
作曲 | tetsu |
編曲 | L’Arc〜en〜Ciel |
『C’est La Vie』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
heavenly | 6 |
オリジナルアルバム『heavenly』の6曲目に収録。
※『C’est La Vie』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
フランス語の曲名が印象的な楽曲、『C’est La Vie』。読み方は”セラビ”。
英語に当てはめれば“That’s life”、日本語に直訳すれば“それが人生さ”というところでしょうか。”世の中そんなもんだよ、仕方ないよ”というような、少々諦めのニュアンスを含んだ言葉です。
そんな本作『C’est La Vie』ですが、決して暗くふさぎ込んだ楽曲ではありません。むしろ、曲調は明るく、”人生の何たるかを受け入れた上で、楽しくいこうよ”という雰囲気があります。
この心意気をキレイに表現したのが、2番Bメロの「どうやら配役は…」というフレーズだと思います。
想い人に相手にされない様子を、自ら「うつろな通行人」とおしゃれに比喩しているんですよね。相手の”恋人役”にはなれないということ、相手の人生にとって”自分は脇役にすぎない”ということがこの一言に詰まっています。
そして、「通行人」役という状況を受け入れ、自らの役割をこなすことが相手のためだという判断に至るわけですね。それを表しているのが続く「ひっそり彩り添える」というフレーズです。
いや~、実におしゃれで切なくないですか!?
これを軽やかに、明るい曲調に乗せて歌っているのが余計に切ないです。相手にとって自分は「通行人」役に過ぎないのだと気づいた瞬間は多少なりとも傷ついたはずなのに、それを感じさせないサラッとした受容。
この2番Bメロこそ、本作『C’est La Vie』のまさに『C’est La Vie(それが人生さ)』なところだと思います。
…ここまで書いてから気づいたのですが、「通行人」役って自分じゃなくて相手側という解釈もありますね。
自分の人生という舞台の中で、お相手が恋人役になってくれずに単なる「通行人」として通り過ぎていく、そんな解釈。うん、これでも意味は通りますね。。。
切ない結末には変わりはないんだけども。
ん~…どっちが正しいんだろ。。。
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『C’est La Vie』収録アルバムレビューリンク
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