日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』!
かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhydeの美貌によるカリスマ的な影響力もすごいものがありますが。
今回は『静かの海で』の個別楽曲レビューです。
※『L’Arc〜en〜Ciel』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/L’Arc〜en〜Ciel
『静かの海で』の全体概要
基本情報
アーティスト | L’Arc〜en〜Ciel |
曲名 | 静かの海で |
演奏時間 | 7:14 |
作詞 | hyde |
作曲 | L’Arc〜en〜Ciel |
編曲 | L’Arc〜en〜Ciel |
演奏時間7分越えと、アルバム『heavenly』収録曲の中では本作『静かの海で』が最も長尺。
メジャーデビュー後の楽曲で、作曲のクレジットが『L’Arc〜en〜Ciel』になっているのは本作『静かの海で』が唯一です。
『静かの海で』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
heavenly | 9 |
オリジナルアルバム『heavenly』の9曲目に収録。
※『静かの海で』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
hydeの独唱で幕を開ける作品、『静かの海で』。
パーカッションがなかなかリズムを刻みださないのでスローテンポな楽曲という印象がありますが、BPMを軽く測ってみたところ130前後の数字が出たので、そこまでスローというわけではないようです。
しかし、本作『静かの海で』、独特な楽曲ですよね。
まず、何って、耳に入って来る音が独特です。
序盤のhydeが独唱する後ろで聴こえる“ほい~ん”という効果音とか、途中から入って来る“ぷわ~ん”というギターの音とか。
曲名通り、”静かの海”という雰囲気を演出する目的だと思いますが、ラルクの楽曲ではなかなか耳にする機会の無い種類の音です。慣れるまでは、”お、おぅ…”って反応になるところではないでしょうか 笑。
それから、本作『静かの海で』、演奏時間のちょうど半分である3分40秒辺りを境に前半と後半に分けられます。前半で時間をかけてAメロとBメロを繰り返し、後半はその全てを使ってサビを展開…という感じ。これもこの楽曲の独特なところです。
本作『静かの海で』の後半は常に「feel heavenly」というコーラスが流れ続けます。
本作『静かの海で』が収録されているアルバムのタイトル『heavenly』という言葉の入ったフレーズが繰り返される箇所ですので、ここは楽曲単体のサビというより、アルバム全体のサビと言ってもいいかもしれませんね。少なくとも、アルバム『heavenly』の中で最も意味深なパートと言っていいと思います。
…そして「feel heavenly」のコーラスが終わり、ディレイがかかった美しいギターが流れた後、最後は“唐突に赤ちゃんの笑い声”が入って楽曲終了。
“え?生命誕生を歌った楽曲だったの?”と思わされますが、もう一度聴いてみても、そんな感じはしません。むしろ、その逆の内容を歌っているくらいに感じられますが…。
…いやぁ、やはり本作『静かの海で』は独特です。
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『静かの海で』収録アルバムレビューリンク
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