日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』!
かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhydeの美貌によるカリスマ的な影響力もすごいものがありますが。
今回は『眠りによせて』の個別楽曲レビューです。
※『L’Arc〜en〜Ciel』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/L’Arc〜en〜Ciel
『眠りによせて』の全体概要
基本情報
アーティスト | L’Arc〜en〜Ciel |
曲名 | 眠りによせて |
演奏時間 | 5:15 |
作詞 | hyde |
作曲 | ken |
編曲 | L’Arc〜en〜Ciel |
『L’Arc〜en〜Ciel』のメジャーデビュー後初の作品であり、ビデオシングルとなった1曲。
今は懐かしいVHS。入手しても、再生する環境が限られそうですね…。
『眠りによせて』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
Tierra | 7 |
オリジナルアルバム『Tierra』の7曲目に収録。
※『眠りによせて』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
あのモンスターバンド『L’Arc〜en〜Ciel』がメジャーデビューして初めてリリースした作品が本作『眠りによせて』。ビデオシングルという特殊な形態でリリースされ、その2週間後にアルバム『Tierra』でCD音源化されました。
ただ、”ラルクのデビュー作”という肩書きの割にはあまり知名度のない楽曲という印象。
今のところベストアルバムに収録されていませんので、本作『眠りによせて』のスタジオ音源を聴くにはアルバム『Tierra』を手に取るしかありません。
本作『眠りによせて』の知名度のなさ、これはひとえに楽曲のパンチのなさが原因なんじゃないかと思っています。
パンチがない=駄曲と言いたいわけではありません。『眠りによせて』という曲名通りの穏やかな雰囲気は並みのロックバンドでは作り出せないでしょうし、サビではなくギターソロで一番盛り上がる楽曲展開とか、やっぱり聴いていておもしろいです。
しかし、本作『眠りによせて』のように雰囲気をじっくり楽しませるタイプの楽曲は、キャッチーなメロディーでスカッと聴かせる楽曲に比べて印象に残りにくいです。
また、雰囲気をじっくり楽しませるタイプの楽曲は、その魅力に気づかれるまで多少時間がかかるものです。何度か聴けば好きになれるかもしれない楽曲でも、人によってはそこにたどり着く前に”退屈な曲”だと烙印を押して二度と聴かなくなることもあるでしょう。
魅力に気づかなければ、もちろんそんな楽曲を周りに勧めることもありません。結果として聴いてもらえるチャンスが少なくなり、知名度は行きわたらない…。本作『眠りによせて』について、そんなふうに思っています。
そういう意味では、本作『眠りによせて』がなぜメジャーデビュー作品に選ばれたのか気になりますね。
できるだけ大きな打ち上げ花火を上げ、少しでも世間に知ってもらえるようにするのがメジャーデビュー作品だとすると、もっとキャッチャーでわかりやすい楽曲が適役だと思うので…。
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『眠りによせて』収録アルバムレビューリンク
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