2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。
再始動前の2009年、『LUNA SEA』のリードギターを担当するSUGIZOがHIDEの後継として『X JAPAN』に加入したことも大きな話題になりました。ヴィジュアル系の歴史を作った2大バンド両方に席を持つって、冷静に考えるとすごいことです。
今回は、『LUNA SEA』の楽曲、『CIVILIZE』のレビューです。
※『LUNA SEA』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/LUNA SEA
『CIVILIZE』の全体概要
基本情報
アーティスト | LUNA SEA |
曲名 | CIVILIZE |
演奏時間 | 3:21 |
作詞 | LUNA SEA |
作曲 | LUNA SEA |
編曲 | LUNA SEA |
『CIVILIZE』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
MOTHER | 4 |
オリジナルアルバム『MOTHER』の4曲目に収録。
※『CIVILIZE』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『CIVILIZE』とは”文明化する”という意味の動詞。
本来なら前向きな言葉ですが、本作中では皮肉を込めた使われ方をしています。”このままでいいの?”的な感じで。
…まぁ、そうは言っても原始時代のような非文明的な暮らしを望んでいる人はごく少数でしょう。
本作『CIVILIZE』の特徴的なところは、何と言ってもシンメトリーな構成ですかね。楽曲がギターソロを挟んで前後対称になっているのです。
大雑把に言いますと、往路は”Aメロ → Bメロ → サビ”という普通の展開になっているのですが、ギターソロ後の復路では”サビ → Bメロ → Aメロ”と、普通とは逆の展開をしていくのです。
このシンメトリー構成、神経質な『LUNA SEA』のこだわりが反映されていておもしろいです。
サビを一つとっても、”サビ1 → サビ2 → ギターソロ → サビ2 → サビ1“という形になっているんですね。”サビ1″と”サビ2″はリズムパターンが微妙に違うという程度なのですが、ギターソロを挟んでしっかりシンメトリーな展開がされています。
本作『CIVILIZE』でシンメトリーな構成の楽曲に挑戦した『LUNA SEA』ですが、これ以降シンメトリー構成の楽曲は出てきていません。『CIVILIZE』でやりたいことをやりつくしたのか、もしくは、『CIVILIZE』でシンメトリー構成を試してみたところ、思った以上のおもしろさを見いだせなかったのか…。
いずれにせよ、『CIVILIZE』に込められた”『LUNA SEA』の神経質なこだわり”は是非とも感じてみてほしいです。
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『CIVILIZE』収録アルバムレビューリンク
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