2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。
ヴィジュアル系というジャンルにおけるバンドアンサンブルの方針、特に、ツインギターの絡み方を打ち出したのは、このバンドではないでしょうか。『X JAPAN』と並び、後輩バンドへ大きな影響を与えたヴィジュアル系バンドの大御所です。
今回は、『LUNA SEA』の楽曲、『PRECIOUS…』のレビューです。
※『LUNA SEA』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/LUNA SEA

『PRECIOUS…』の全体概要
基本情報
アーティスト | LUNA SEA |
曲名 | PRECIOUS… |
演奏時間 | 3:49 |
作詞 | RYUICHI |
作曲 | SUGIZO |
編曲 | LUNA SEA |
インディーズアルバム『LUNA SEA』には作詞・作曲に具体的なメンバーのクレジットがありますが、ベストアルバムに収録される際は作詞・作曲・編曲、全て『LUNA SEA』名義になっています。
『PRECIOUS…』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
LUNA SEA | 10 |
PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜 | 13 |
LUNA SEA COMPLETE BEST (Disc 2) | 12 |
LUNA SEA (セルフカバー) | 10 |
LUNA SEA 25th Anniversary Ultimate Best -THE ONE- (DISC 1) | 2 |
インディーズアルバム『LUNA SEA』の10曲目に収録。本作『PRECIOUS…』がアルバム『LUNA SEA』の最終トラックになります。
ベストアルバム『PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜』、『LUNA SEA COMPLETE BEST』には再録版にて収録。
復活後の2011年にはアルバム『LUNA SEA』をまるごとセルフカバーし、『LUNA SEA 25th Anniversary Ultimate Best -THE ONE-』収録の『PRECIOUS…』はこちらのセルフカバー版が収録されています。
※『PRECIOUS…』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
インディーズアルバム『LUNA SEA』、ベストアルバム『PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜』、そして復活後のセルフカバーアルバム『LUNA SEA』と、3種類のスタジオ音源が存在する本作『PRECIOUS…』。
きっと、メンバーからもファンからも愛されている楽曲なんでしょうね。
インディーズアルバム『LUNA SEA』の音源は、録音環境や技術の問題か、ペラペラの音が残念ではあるのですが、楽曲の勢いはピカイチです。
“カカッテコイ!!”と煽るRYUICHIの歌う『PRECIOUS…』ですね。
ベストアルバム『PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜』は音がキレイにまとまってはいるのですが、オリジナルの勢いがダウンしている感は否めません。
復活後のセルフカバーアルバムは音の良さはもちろん、年齢を重ねたメンバーが醸し出す重厚感が半端ないです。ただ、RYUICHIの滑舌が楽曲のスピードに追い付けていないように聴こえて、ちょっと気になってしまいます…。
いや、間違いなくかっこよく生まれ変わってはいますよ、本当に。
…と、3種類の音源それぞれ個性的な仕上がりになっていて、それぞれ聴き比べてみると面白いです。
個人的には、なんだかんだでインディーズアルバム版が好きですかね。
ペラペラの音には慣れが必要ですが、これが意外と独特の軽快さを演出していて、スピード感のある『PRECIOUS…』にけっこうマッチしていると思うんです。
『PRECIOUS…』という楽曲にはギラギラした5人の演奏が映えます。
『PRECIOUS…』収録アルバムレビューリンク
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